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2008/2/29

『結婚しようよ』  映画道

『結婚しようよ』

2007年日本映画 120分
脚本・監督:佐々部清  脚本:寺崎かなめ、市倉久至
撮影:長谷川卓也  美術:福澤勝広、小林久之
出演:三宅裕司(香取卓)、真野響子(香取幸子)、藤澤恵麻(香取詩織)、AYAKO[中ノ森BAND](香取歌織)、金井勇太(木村充)、松方弘樹(菊島喜一)、入江若葉(菊島靖代)、岩城滉一(榊健太郎)、モト冬樹(丸山勉)、中ノ森BAND(YUCCO、CHEETA、SHINAMON)、ガガガSP、田山涼成(そば屋主人)、中村育二(医師)、波田陽区(「おたふく」若大将)、福島まり子(そば屋の妻)、田村三郎(卓の上司)




不動産会社に勤める香取卓(52歳)は平凡なサラリーマン。会社帰りの夕刻、駅前広場でストリートバンドが歌う吉田拓郎の「落陽」に合わせて口ずさんでいた卓は、充という若者に声をかけられる。帰り道に豆腐を買った卓は、毎日バイト先からもらう賞味期限切れのコンビニ弁当で済ませているという充を夕食に誘う。香取家では卓と妻の幸子(51歳)、大学4年生の長女・詩織(22歳)、バンド活動に打ち込む次女・歌織(20歳)の4人が揃って夕食を食べると聞き、珍しがる充。それは結婚したときに卓が決めたルールだった。充は10年前の阪神大震災で家族を失い、千葉の叔父に引き取られて高校を卒業。その後、上京して父親のような蕎麦打ち職人を目指していた。詩織はそんな充に惹かれていくが、卓は気が気ではない。日曜日、卓は老後の田舎暮らしをしたいという菊島夫婦を、山間にある古い家屋に連れて行く。手直しは必要だったが、菊島夫婦が気に入って契約が成立する。卓が使っていたギブソンのギターを持ち出して使い始めていた歌織は、ライブハウス「マークII」のオーディションに合格し、バンド名を「カオリ・アンド・スリーキャンディーズ」とする。オーナーの榊や後輩の丸山は見覚えのあるギターから、歌織が卓の娘だと知って驚く。大学の同級生だった榊と卓はデュオを組んで、前身の「マークI」で歌っていたという。卓とウェイトレスのバイトをしていた幸子が知り合ったのもそのライブハウス。卓は大学卒業後も就職せずに歌い続けていたが、幸子が流産したのをきっかけに結婚して音楽の夢を断念したのだった。丸山はバンドのメンバーに夕食を食べていくように言う。一方、料理が得意な詩織は手作り弁当を持って、充が修行中の蕎麦屋を訪ねる。父のことが気になりながらも、詩織は蕎麦を食べていく。卓は夕食になっても2人の娘が帰宅しないことに子供のように怒り出す。翌日の夕食時には一家が揃うが卓の機嫌は直らない。詩織はそんな父に「形式主義だ」と言って、弁当を持って蕎麦屋に向かう。歌織もライブの練習で帰宅が遅くなり、香取家のルールは崩壊。更に子会社への出向を打診された卓は、菊島夫妻の家を訪ねて湧き水の水路作りに精を出すようになる。充の打った蕎麦を食べた帰り、詩織はプロポーズされる。翌日、充は挨拶に来るが、卓は菊島夫妻の家で酒を飲んで帰って来なかった。更に次の日、充は勇気を振り絞って「詩織さんを下さい」と言うが、卓の作ったルールを「父親の権威主義」だと言って殴られる。充は部屋を飛び出すが、父親によく殴られたことを思い出す。やがて菊島夫婦宅の水路が完成。菊島家に幸子、榊と丸山、歌織と3人の仲間が集まり、卓に隠れて充と詩織もやってくる。きれいな水を使った蕎麦に舌鼓を打っていた卓は、その蕎麦を打った充と詩織の姿を見て2人のことを許す。半年後、「マークII」で詩織と充の結婚式が行われる。

♪僕の耳が肩まで伸びたらブラックデビル ウェッ!
…というわけで(笑)、吉田拓郎さんのファンだという佐々部清監督が、「結婚しようよ」、「落陽」、「今日までそして明日から」などの楽曲を使用してとある家族の物語を描く。
何でもR-45だとかで45歳以下は対象とされてないんだとか。
個人的には『あの夏に抱かれたい』(中身は全然記憶になし)というドラマの主題歌に使われていた「落陽」が好きなのだけど、どれだけすごかったのかは今ひとつピンと来ない世代。「今日までそして明日から」も中山忍さんのベストアルバムのタイトルとしての方が馴染みがあるし(笑)、キャンディーズの「やさしい悪魔」も拓郎さんが作曲だったんだ、という程度。

しかしまぁ地味なキャスティングだねぇ。
かつて『サラリーマン専科』というシリーズ(といっても3作で終わったが)でも主演してたけど、松竹は三宅裕司さんに何か恩義でもあるんだろうか。
サラリーマンの父親を演じてる分にはまだいいが、肝心の結婚式で幸子に「結婚しようよ」を歌うシーンには腰砕け。やはりもうちょっと歌える人を起用した方がよかったのでは。途中で泣いて歌えなくなるという演出がなされたのは三宅さんの歌唱力のせいではなかろうかと(笑)。
また卓は現場一筋で会社という体制と戦ってきたというようなことを言うわけだが、家では家族揃って夕食を食べるというルールを作るなど自己矛盾もいいところ(残業はないのかという疑問はひとまずおいておく)。
彼がなぜそういうルールを作ったのか結局最後まで明かされず…。

設定上、中ノ森BANDのAYAKOさんをキャスティングしたんだろうけど、これもどうなんだろう。しょちゅう酒を飲んでいて、劇中でも言われていた通りアル中のよう。声も酒ヤケしたみたいな感じだし。
真野響子さんと藤澤恵麻さんはまぁいつも通りかな。
若い頃の卓、幸子、榊、丸山を演じた役者名がいくら探しても見つからず。
情報を請う(笑)。

佐々部監督は前作『桜の国 凪の街』の反動か、まるで片手間に撮ったかのよう。
バンドが歌っていた曲名を聞かれた充が「落陽」と答えたときの妙な効果音とか、「家族揃って夕食を食べることが俺の生きがいだ」という卓の台詞での妙なエコーとか、充と詩織・歌織が話をしているところに反対側に座っている卓をワイプで入れてみたりとか、妙な演出の数々。

最後は2006年のつま恋でのライブ。
手術後ということもあって拓郎さんの姿が少々痛々しく、客席にいる卓と幸子が別撮りであることが丸分かりなのが悲しい。


★★1/2
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