芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2008/2/7

『カフカ 田舎医者』  映画道

『カフカ 田舎医者』
Franz Kafka: EIN LANDARZT

2007年日本映画 21分
脚本・監督・絵コンテ・美術・編集:山村浩二  原作:フランツ・カフカ
声の出演:茂山千作(田舎医者)、茂山七五三(馬子)、茂山逸平(少年)、金原ひとみ(ローザ)、茂山茂(医者・心の声1)、茂山童司(医者・心の声2)




《同時上映》
「校長先生とクジラ」
2007年 2分
監督:山村浩二、ウィット・フリース、佐藤秀一  音楽:冷水ひとみ

「頭山」 Mt.HEAD
2002年 10分
演出・美術・編集・動画・仕上げCG:山村浩二
脚本:米村正二  原作:落語「あたま山」
語り・三味線・音楽:国本武春  音楽:シジジーズ

「年をとった鰐」 THE OLD CROCODILE
2005年 13分
脚本・演出・アニメーション・美術・編集:山村浩二
原作:レオポルド・ショヴォー『年をとったワニの話』
ナレーション:ピーター・バラカン

「こどもの形而上学」 A Child's Metaphysics
2007年 5分
脚本・監督・アニメーション:山村浩二
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

山村浩二監督がフランツ・カフカの短篇小説をアニメ化。
アカデミー賞短篇アニメーション部門にノミネートされた「頭山」、「年をとった鰐」といった代表作の他、新作2本も同時上映。

「校長先生とクジラ」
グリーンピースの捕鯨反対キャンペーン用に製作された一篇。
戦後の食糧難の時代に鯨を食べて育った校長先生が、浅瀬にあがって苦しんでいる鯨を小学生たちと協力して助けるというもの。
今度は私たちが鯨を助ける番なんだと。アホクサ(笑)。

「頭山」
ケチな男がサクランボの種ももったいないと言って食べたところ、頭から木が生えてきて、桜が咲き、花見客が押し寄せる。頭にきて木を引っこ抜くと、今度は穴にたまった水で泳いだり釣りをしたりする人が…。



落語を題材にした作品。
切った木をもったいないからととっておいたり、考えるのももったいないとほったらかしにしておいたりするあたりが笑える。
大きさを無視して頭に人が押し寄せるという発想も面白い。
国本武春さんによる語りと三味線もいい。

「年をとった鰐」
フランスの童話作家レオポルド・ショヴォーの「年をとったワニの話」を映像化。
ひ孫を食べて一族を追われた年老いたワニが、数が数えられないタコの足を毎晩一本ずつ食べるという話。数は数えられなくても見たら分かるだろ、などと無粋なツッコミを入れてはいけない(笑)。

「こどもの形而上学」
ストーリーはなく、子供の顔が様々にメタモルフォーゼ(変化)していくその発想の自由さを楽しむ作品。

「カフカ 田舎医者」
しんしんと雪が降る夜。田舎医者はすぐにでも患者のところに行かねばならなかったが、馬車を引く馬が死んでしまったため、困り果てていた。女中のローザが近所中を探して回るが、無駄骨に終わるが、医者が腹立ちまぎれに一蹴りした古い豚小屋から現れた馬子が馬を二頭貸すと申し出る。あっという間に患者宅に到着すると、患者の少年は医者に「僕を死なせて」と頼む。

原作は未読だが、カフカらしい不条理なストーリー。
キャラクターの動きも独特で顔かたちも自在に変化する。
わずか20分とは思えない濃密さ。


★★1/2
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ