突然ですが、私はアナログボードゲームの中で
「乗車券」シリーズがとても好きです。取っ掛かりがいきなりヨーロッパ版で、そのテクニカルさ故にひどい目にあったのも今ではいい思い出です(笑)。
カードゲーム版こそまだ現物を見かけていないので持っていませんが、アメリカ(バンダイ版)、ヨーロッパ、メルクリン、スイス、そして東京乗車券ももちろん持っています。乗車券のためだけにX-box360を買いたいとさえ思っています(笑)。
ゲーム会があればぜひやりたいゲームですが、マップによってゲーム性が異なり、また難易度も変わってくるので、メンバーによって適切なマップも変わってきます。全種類持っていけば、状況に応じて使い分けが出来るのですが、このゲームは箱が大きいので、全部持っていくのはとても大変です。
そこで、乗車券のセットをひとつの箱に収められないかと思い、試行錯誤の結果ひとつの形になりましたので、ご紹介したいと思います。
なお、ここから先は画像が多いので、ご利用の回線が細い方はご覧になる際に十分ご注意ください。
まず、今回ひとつの箱に収めるものですが、
アメリカ、ヨーロッパ、メルクリン、スイス、東京の各マップを収め、さらにアメリカ版の
拡張セットであるUSA1910をこのセットに収めます。なお、USA1910にもアメリカ版の基本チケットが入っており、初版からチケットの点数が調整(変更)されているので、アメリカ版の基本ルールで遊ぶ場合は、USA1910のチケットを使うことにします。これに
コマやカード等の物品を収めます。
乗車券オールスターズ。
今回の方法では上に示した物品を収めます。写真を見てなんとなく想像できた方もいるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
まずこの収納方法を成功させる上で必ず肝に銘じておかなくてはならないのが、
兼用できるものは複数入れないということです。
ただでさえ収納スペースが狭いので、同じものを余計に入れないようにします。特に、アメリカ版とヨーロッパ版では使うものが似通っているので、なるべく片方のものだけを使うようにしましょう。その点、スイス版と東京版はこれらの物品を流用することを念頭に入れているので、スマートですね。
しかし、メルクリン版が曲者である。
そうは言っても、なかなかうまく行かないのが世の常。アメリカ、ヨーロッパ、スイス、東京が列車コマや列車カードを流用できるのに対し、メルクリンは列車カードの構成が他とは違っており、専用で入れなくてはなりません。
こんなカードは他のセットには入らない。
また、列車コマも一部のものは流用できるのですが、それ以外の一部はコマの色自体が違っており、メルクリン版の特殊要素である乗客コマもその色に合わせてあるので、これも専用で入れなくてはなりません。
究極的にやろうとすれば、メルクリンの乗客コマとヨーロッパの駅舎コマがそれぞれ同じ個数入っているので、
それを兼用にするか、もしくは
塗装してコマの色を統一すればよいのですが、前者は雰囲気をそこねる恐れがあるため、後者は材料がなければうまくやる自信もないので、いずれもやらずに箱に収めることにします。
さて、ここからいくつかポイントを挙げていきましょう。
・東京乗車券のチケット類はカードスリーブに入れる。
他のカードに比べて東京乗車券のチケット類は少し薄く、手触りも違うので、プレイアビリティ向上のためにもカードスリーブに入れます。
VIP待遇。
・メルクリン以外の列車カードはヨーロッパ版のほうがよい。
私のやり方ですと、列車カードはUSA1910かヨーロッパのどちらかを入れる事になります。ゲーム性には全く影響がないので、お好みでどちらを入れていただいてもいいのですが、裏面のカードデザイン上、ヨーロッパ版のほうが見た目につぶしが利きます。
とはいえ、よく見るとヨーロッパ版の列車カードの裏面も、ヨーロッパがモチーフになっているのですよ。
・USA1910とヨーロッパのチケットは紛らわしい。
これは、チケットの表面はアメリカの地図とヨーロッパの地図なので、間違いようがないんですが、裏面のデザインがかなり似ているので、混ぜないようにしましょう。
写真はてかってますが、実物を見ると似ています。
・コマは7色。
赤・黄・黒は共通。
つぶしの利きにくいメルクリンセットですが、コマは3色まで共通しているので、それは同じものを使います。ちなみによく見てみると、黒はともかくとして赤と黄色は若干色が違います。
上がヨーロッパで、下がメルクリン。
写真だと黄色はなんとなく分かりますが、赤はほとんど分かりませんね。
・箱はヨーロッパ版がよさげ。
うちにあるアメリカ版はバンダイが出しているものなので、原作版とは比べられませんが、ヨーロッパ版とメルクリン版で比べると、ヨーロッパ版のほうがコマがたくさん入るつくりをしているので、そちらを使います。
この仕切り。
散々引っ張りましたが、
さて、いよいよ収納作業に入りましょう。先ほどの写真の箱に徐々に収納されていきますよ。
まずは、列車コマ。1つのコマを入れるスペースに2色分ずつ収めていきます。7色なので4つのスペース。うちひとつは1色しか収めていないので余裕があります。ここにメルクリンの商品トークンや予備コマを収めます。
小さい部品は全部収まりました。
次にカード類です。優先するのは東京乗車券のチケット類。カードスリーブに入れてあるため、他のカード類より一回り大きいのです。ひとつ空いているコマが入るスペースに収めます。
にゃんとぴったり。
続いて、それ以外のカードです。東京乗車券のチケット類の上にヨーロッパ版の列車カード、2つのカードが入るスペースの片方にはメルクリンのチケット類と列車カード類、もうひとつのスペースにはUSA1910、スイス、ヨーロッパのチケット類をまとめて収めます。この時、USA1910のチケット類とヨーロッパチケット類の間にスイスのチケットを収めるとまぎらわしさがやや抑えられます。
カードが全部収まりました。
そうそう、メルクリンの最多チケット達成タイルも忘れずに。
ここだよー。
これで小さい部品とカードは全て収まりました。この上にマップを重ねて収めます。
通称電力会社方式。
説明書は日本語のものがあればよいでしょう。
東京乗車券のコンパクトさに目を奪われる。
ふたをして完成です。
ひとつの箱に収まりました。
こうして持ち歩ける程度のサイズになりました。乗車券がお好きな方はぜひこの方法であちらこちらにお持ち込みください。
ただし、2点ほど注意がありまして、ひとつはゲームマップの厚みによりふたが完全に閉まりません。
この厚みがゲームの厚み。
どうしても気に入らないという方は、マップだけ別に運ぶといいと思います。なにかよい容器がありましたら、ぜひお知らせください。
それと、やっぱりといいますかそれなりに重いです。今、量ってきたら4kgもありました。自力で持ち運ぶと、簡単な筋力トレーニングになるかもしれません(笑)。
自分の遊びたいゲームをなるべく多く持って行きたい。そんな欲張りな精神が収納技術を(違う方向に)高めてくれます。次回なにか思いついたら、徒然にご紹介したいと思います。

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