2011/8/6  20:30

夏休み その8  

夏休みの宿題といえば あの読書感想文であります。

この夏の一冊  とモチアゲてよいかどうか不明ですが・・・・
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出生の秘密?に興味を持った若者が、自分の祖父の戦友や同僚などを訪ねまわって
祖父のひととなり、行動、考え方などのはなしを聞くという設定です。

訪ね当てた人々のそれぞれが、軍事評論家や歴史評論家のように、雄弁に語るくだり
などはちょっとやりすぎの感がある。 それのエピソードがこの著書の骨格でもあるの
だが、いささか気持ちが悪い。  

実に詳しくそして、流布している史実に合致する。

それぞれの語り口はちがえさせているものの、通奏低音のようにベースにあるのは、
下士官搭乗員の軍隊(とくに海軍)批判、階級制度と組織批判、士官批判であるところは
「サムライ」S氏の著書の影響であろうか。

空中戦などの戦闘の模様についても、いくつもの戦記からの引用が多くを占めており
どこかで、なにかで読んだことのあるような記述が非常に多いのは特徴であろうか。

新たな取材は無理なので、どうしてもそうならざるを得ないという事情はあるにせよ、
丸写し感は強い。

サイレントネービーと言われるとおり、あの世までもって行った方々が多いので、
世にでているエピソードのみで構成されているということなのであろう。

総じて、歴史的認識や慣用慣例、メカニカルな記述にわたくしの記憶と付け合せても
間違いは少ないようであるが、わたくしレベルである。

吉村昭氏が言っていたが、取材するにも、当時の関係者がどんどん少なくなっていくので、
もう戦争を題材にしたものは書けない・・・
とよく書いておられましたが、そういうことなんでしょう。

多くの戦記や戦争文学は教養も文才もあるような予備学生や経験者が、多く書き残して
いるために、やや美化されてしまった傾向はあるのではないかと思っている。 

士官経験者の著述は多いが、下士官兵だった人たちの、著述や世にでているものは少ない
のではないだろうか、そんなんなか なぜか「サムライ」S氏の露出は突出しているので、「?」が一杯な内容ながら、まかり通っているが、 

書中で酷評された側からの反論はないのだろうか。。。 正直 見たことがない。
穿った見方をすれば、あれは粋がった搭乗員の局所的「武勇伝」として切り捨てられ
ている可能性もある。

変なはなしがらも一番たくさんの犠牲を出したのは、召集された兵隊であることは
まちがいがないだろう。

理不尽な死を強要されたのは、なにも特攻隊だけではない。

ああ〜〜・・・ナニ言ってんだかまとまりが・・・・・ 

もうすぐ終戦記念日

敗戦記念日という人もおりますな・・・・・

ただ物語、読み物としてのラストの盛り上がりには泣けるものがありました。

自分がかなりヒネているような気がしないでもないが・・・
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