二階和室の天井が貼られていました。
足場の組み方を見て、なるほど〜、です。
こうして面にすれば作業の効率が上がります。
建築関係の人なら当たり前に思うことかも知れませんが、
初めて見る光景にハッとしました。
カットしたものを天井に当てています。
そして、ピタッと合うように押し付けています。
しばらく見ていて、一階へ下りていき、違う大工さんの作業をみていました。
すると二階の方から、シュッ-シュッ-、と音がしてきます。
「あっ、カンナをかけている」
また二階へ上っていきました。
この音が好きです。自然の音だから耳に心地よいのです。
先日、棟梁から「これ見て」と丸まったものを手渡されました。
それはカンナで削ったあとのヘギでした。
こんなに薄くよく削れるものです。それに一枚に繋がっているのです。
「ウァ、すごいですね」
思わず言いました。
カンナの音を聞いていたらそのことを思い出しました。
広げてみたらこんなに長かったのです。