29日の打ち合わせで杉の一枚板を確認したときです。
見せてもらったものは中心より外側をカットしたものだったので、
厚みの上と下で幅の差が多くありました。
玄関の飾り棚兼ベンチになるので、座るのにどうかな?
と夫が首を傾げていると由田さんが、
この下のものがあるから持ってきますよ、と言ってくれました。
中心に近くなるほど角度が小さくなるのです。
頭に円を描いてみて、なるほど・・・、と少し時間がかかって理解できました。
「この年輪を数えてみたら60以上ありましたよ」
大工さんが言いました。
みんな、よく数えたね、と感心しています。
「するとこの木の樹齢は300年は超えていますよ」
「江戸時代のものですかね」
「どこかの神社の御神木だったのでしょうね」
大工さんや田村さん、そして夫が一枚の無垢板を見ながら想像を駆り立てていました。
そして、今日、違う板が搬入され、仕事を早く終えた夫と確認しました。
「これでよければ家へ持って行き加工してきますよ」
棟梁はそう言いました。
もう一枚のあの厚いケヤキの一枚板。
29日の夕方家へ持ち帰った棟梁は、昨日の日曜日にカットしてきたのです。
そして、今日、決められた場所に落ち着きました。