午前中、現場に行ってみると棟梁とその息子さんがいました。
しばらく大工仕事を中断していたようなので久しぶりです。
上棟式のときのことを思い出して言いました。
「それにしても大工さんってすごいですね。屋根のてっぺんで垂木の上に乗れるなんて。怖くないんですか」
すると息子さんがニコニコして言いました。
「いや〜。そりゃあ、怖いですよ。いざというとき、どこに落ちればいいか考えていますからね」
本音で話してくれてた大工さんに、思わず笑ってしまいました。
2008.2.11上棟式の日に
思いがけない言葉が返ってきたので、続けて聞いてみたくなりました。
「一番怖いのはどんなときですか」
「屋根の上から軒下を造作するときかな」
そう答えたのは年季の入った棟梁でした。
怖くて後ろに反ってしまってはダメで、なるべく前傾にしないと作業がしづらいそうです。
その動作を思い浮かべると、ほんと、ゾクゾク!としました。
棟梁は梁の方を見ながらこんなことを言いました。
「カットの大きさが合わなくてね。3mmほど削りましたよ」
現場でどのようにも対応できる技術があるようで安心です。