その1からの続き。
さて、テストが始まった。久しぶりのマークシート形式。カリカリとペンで塗りつぶす音が、密やかにクラスルームに響く。
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今回買ったヘルメット。長男はこの写真を取る前に既にヘルメットを地面に落とし、頭頂部分に傷をつけてしまった。ツヤのある方が僕ちんのヘルメット
1人が終わった。しばらくすると隣の日本人ニーやんも終わった。そうこうしているうちに、後ろに座っていた長男も終わった。インストラクターのもとへ持って行くと、すぐ採点してくれる。
「1問違ってただけ。よしよし」というインストラクターのぼそぼそ話す声が聞こえる。軽くガッツポーズする長男の拳が、視界の片隅にわずかに映る。くっそー、悔しいけど、ネイティブ・スピーカーにはかなわねえなあ。
いかん、あんまりゆっくりしてらんないなあ。でも速さが勝負ではない。正確さを試されているのだ。そうこうしているうちに、 →続きは、プチ舌打ち、をクリック
高校生にまで先をこされた。残るは僕ちんとガーデナーのニーやんだけとなった。
しかしどうしても3問だけがわからない。当てずっぽうで回答を選んで、インストラクターの元へ持っていった。どうやら3、4問ほど外したらしいが、とにかく合格。
これで4日後の実技トレーニングを受けられることになった。やれやれ。夜中の田舎道を、長男とともに筆記講習終了を祝いながら、家路についた。
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ということで、4日後の12月26日月曜日。午前5時半に起床した僕ちんと長男は、暗闇の中いそいそと用意をして午前7時過ぎにトレーニング用のパーキングへ行った。クラスは午前7時15分開始。遅れたら帰されるので、かなりの余裕を持って出かけた。
今回お世話になったQLINKのFX200。エンジンのフケはあまりよくないが、ブレーキはよく効いた。まあ、乗りやすいバイクだった↑
案の定、一番のり。すると既にバイクが6台、コースでアイドリングされていた。インストラクターは午前6時半くらいから準備していたのだろう。
10分くらいしたら日本人のニーやんが来た。続いて高校生も、母親の車に乗ってやってきた。友達同士の白人の20代の男性2人は、先日のクラスに続いて遅い。インストラクターは軽くイラついている。
集合時間にやや遅れてやってきた白人2人組にプチ舌打ちしながら、インストラクターが実技講座を始めた。バイクはオフロード系の4台とスポーツ系の2台。僕ちんのは
QLINKという聞いたことのないメーカーのXF200。日本人ニーやんと同じバイクだ。
長男には
HondaのNighthawkが与えられた。与えられたといっても、ガムテープに名前を書いたものを貼り付けただけ。
まずは、バイクのまたがり方から教わった。日本にいたとき以来なので、かなりいろんなことを忘れていた。でもなんとなく体が覚えている。例えば乗るときには必ず右手でブレーキをかけながらまたがるとか、降りるときにはハンドルを左に切ってからとか。
しかしここでこの日一番大変なことが起きた。なんとエンジンをかける前のバイクにまたがって、そこから約200mほど離れた教習コースまで、なんと足で地面を蹴りながら移動しろ、とのこと。
エンジンさえかけていればバイクほど軽い乗り物はないのだが、エンジンを切って引いたり押したりするときほどバイクが重く感じるときはない。
朝日の中、足で地面を蹴って強襲用のペイントが施されたコースへ移動する。途中で内股が固まってきたのがわかった。最後の約30mはなんと、軽い上り坂。といっても寝転んでみて初めて坂だな、とわかる程度の勾配。
しかし、しかしですよ、1962年生まれのこの体には、なんとこの程度の坂を進むのがこたえたこと、こたえたこと、ここだけの話、足がつりました。太股の後ろ。みんなに気付かれないように、特に長男には絶対にわからないようにストレッチをして、つった足の痛みに耐えました。
だってわかったら、後で何を言われるか分からない。
さて、足がつったままで、果たして僕ちんは無事に教習を行えるのか。
その3へ続く。
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