その5からの続き。
←頂上手前の伝説の”ケーブル登り。”今年はここで数人が滑落して死んでいる。
見た目はすごい急だけど、登り始めてみると実際はそれほど急には感じなくなる。
個人的には、その前のステップスのほうが辛く感じるが、個人差はあるでしょう。
ケーブルは夏でも冷たいのと真っ黒になってしまうので、 →続きは、手袋、をクリック
手袋を忘れないように。
さて、ちょっとしたアクシデントというのが、この手袋。今回は私、不覚にも手袋を忘れてしまいまちたん。

で、どうしたかっていうと、実は前日、カレービレッジの売店で何とか見つけた毛糸の手袋を買ったのだが、ケーブルをつかむと滑るのはわかっていたので、ケーブルの下へ到着するまですごく不安だった。→
このケーブルの下にはかつて、登頂した人たちが残していった
手袋の山があった。かなり昔の一番多い時で、高さ1m以上に積み上げられた数百の手袋が残されていた。
それを近年はNational Park ServiceがLeave No Traceルールに従って、ご丁寧にもほとんど毎週掃除しているのだ。

←ケーブルには3−4mごとに板が渡されていて、そこに立ち止まって休みながら登る。
そのせいで、かつては手袋を持たなくてもケーブル下のパイルの中から適当なものを選んで、使い終わったらまたそこへ戻すという暗黙の天然リサイクルシステムができていたのだが、ここ数年はそうもいかなくなっていた。
そのため、あまり期待はしていなかったのだがいちおうケーブル下についたら手袋を探してみようと思っていた。そしたら、あったんですよ、手袋が。
ケーブル真下のかつてパイルアップしていたところにはさすがになくなっていたけど、そこから1mほどずれたところにあった岩の割れ目に、20組くらいの手袋が残されていた。

ケーブル上りの途中から見た北側の景色。→
その内の1つの、表面がゴム出加工されている青い手袋を選んで、ケーブルを上る直前に付け替えた。それで安心して登ることができた。

←反対の南側の景色。

このへんが一番勾配が急で、つらい所。でもここを乗り切れば、あとは惰性で上までいける。→
登頂後は同じケーブルを降りて下山するのだが、数時間前に見た日本人らしき登山者たちがそのときに、とんでもないことをしているの目の当たりにしようとは、この時はまだ夢にも思わなかった。
その7へ続く。

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