その2からの続き。
▽黒い葉巻みたい
キーなんてあったっけ、といぶかしみながら、サービス業者に「ちょっと待ってて」と伝えて、なんとなく引かれるようにグローブボックスを探してみた。すると…。
あったあった〜〜〜。ギャリギャリンっと音を立てながら、グローブボックスの底から、出てきましたよ。なんじゃこりゃ〜、って、まるで黒い葉巻みたい。
(←真っ青なGaylor LakesとGaylor Peakを臨む)
で、サービス業者に渡すと「これだよ、これ」とニコニコ笑って、すばやくスペアタイヤを替えてくれました。これさえあれば自分でできたのに、気付くのが遅かった。
でもスペアタイヤでベイエリアまで戻るのは、 →続きは、石積み住居跡、をクリック

(Great Sierra Mineの石積み住居跡。かつて銀の採掘を目指して、パイオニアたちがここまで入り込んできた→)
ちと苦しい。どっかでタイヤ直せるところ、ある? と聞くと、翌日以降、午後4時までにタイヤを持ってくれば、この業者のお店で直してくれるという。
午後4時かぁ〜。ハイキング終了後に間に合わせるためには、初日のGalor Lakes Basinへのハイキングを早めに切り上げて、直しに行くしかない。やれやれ。
▽閑散としたキャンプ場
Suzanneとは翌朝、参加者ともどもトレイルヘッドで会うことにしていた。今夜は後、寝るだけだ。今回僕ちんはズボラして、ミニバンの中に寝床をしつらえた。真ん中の座席を取り除き、後部座席を折りたためば身体を伸ばしても楽に寝転べる。

(←参加者に植物の説明をするSuzanne=右)
周りのサイトは、YA関係者ばかり。一般サイトも山火事の影響で、まだ空きがある。いつものレイバーデーウイークエンドに比べ、格段に静かだ。午後9時前には寝入ってしまった。
▽つらい急坂
翌日のGalor Lakesへのハイキングは、快適だった。アメリカ中から集まったYAのメンバーら、約10人が参加。午前9時に出発し、Suzanneの植物や鳥類、地質のレクチャーを聴きながら、ゆっくりハイキングを楽しんだ。
トレイルヘッドが既に2900mくらいなので、息がつらくひどいときには出発前から頭痛がする。だがトゥオルミ・メドウズに前泊していたので、この日は大丈夫だった。

(Gaylor Lakesのある辺りは、ヨセミテ有数の美しい景色が広がる→)
Galor Lakesまでのトレイルは、距離は短いが、最初の登りがきつい。だがこのつらい急坂を超えると、一気にHigh Sierraの風景と真っ青な湖が広がり、ヨセミテ有数の美しさを楽しめる。
▽わずか45分で下山
このトレイルはこれまで何度も来たことがある。湖やコースの詳しい様子は、
前の紀行を読んでもらえば、分かると思うので、今回は割愛。
さて、銀を探して掘られたGreat Sierra Mineの石積み住居跡まで、快適なハイキングが楽しめた。しかしタイヤの修理があったので、全員がGreat Sierra Mineへ到達後、Suzanneに断ってすぐに引き返すことにした。

(←鼻を持ち上げたゾウの頭のような、Elephant's Headと呼ばれる花)
登りはゆっくりと約2時間半かかったところ、下りはノンストップでトレイルヘッドまで引き返すと、わずか45分しかかからなかった。午後1時半前にトレイルヘッドに着いた。
▽午後9時前に就寝
Lee Viningの町までは、トレイルヘッドからわずか20分。前日のサービス業者の店はShellのガススタンドに併設されていたので、すぐわかった。
行くと昨日の業者が店番をしていた。すぐに対応してくれて、わずか10分でタイヤが直った。これも山火事の影響で、客が少ないからだろう。再び公園に入り、トレイルヘッドへ戻ると午後2時過ぎ。まだみんな戻ってきていない。
写真を撮ったりしながら待っていると、30分もしないうちにみんなが下山してきた。キャンプサイトへ戻り、ゆっくり夕食を用意して、またまた午後9時前には寝入ってしまった。
翌日は、ハーフドームより高いCloud Restへの登頂が待っている。
その4へ続く。

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