
サンフランシスコからマウント・シャスタへ向かうとき、Reddingという町を過ぎた後に美しい湖(実際は貯水池)が見えてくる。Shasta Lakeだ。
ここはレクリエーションエリアになっており、キャンプやボート遊び、ハイキングなどさまざまなアウトドアアクティビティーが楽しめる。

この一角に「Lake Shasta Caverns」という鍾乳洞がある。洞窟としては中規模だが、入り口へ至るまでにボートやバスを乗り継ぎ、軽いハイキングをこなさなければならない。
洞窟内のツアーは1時間かかるので、ボートライドなどを合わせると2時間以上かかる。$20の入場料が高いとは決して感じられない。 →続きを読むをクリック

←ボート乗り場へ下りる階段。けっこう急。

半年前までは湖底だったボート乗り場。→

←湖上は寒風がけっこうきつい。

James A. Richardsonという養魚場で働いていた男性によって1878年11月に発見されたという。

←水が少ないときには湖底が現れる。そこかしこに貝殻がザクザク散乱。

周辺のネイティブ・アメリカンにとっては古くから知られた存在だったのだろうが、その後、Grace M. TuckerとThompson兄弟によって1950年代から60年代にかけ整備が進み、1964年から一般公開された。

←Lake Shasta。対岸にはI-5が走る。

洞窟の入り口にある重い鉄扉。→
2億年の歴史を経て水と石灰岩によって作られた鍾乳洞には石筍や石柱、流れるカーテンのような形の岩やベーコンのように薄く透けて見える岩などがめじろ押し。

全体では1マイルもないだろう。鉄の頑丈な扉で閉じられている入り口は、ケイブの一番下。約600段ある階段を上りながら縦長のケイブ全体を見学することになる。

岩壁から垂れ下がるように伸びる鍾乳石の造形。1センチ伸びるのに100年かかるとか。→

見所は3箇所。入り口から100mほど入ったところにある大きな部屋は、ケイブが発見された当時はその存在が知られておらず、入り口をつけるためにダイナマイトで破壊したときに発見された。この部分は天井がさほど高くないが、動物の形に見えるものや石筍が多く、滴り落ちる水が絶えない。

洞窟内には手すりが付いており、照明と階段があるのでまず大丈夫。→

ケイブは華氏58度に保たれているが、湿度が95%なので暑く感じるほど。カメラのレンズもすぐ曇ってしまった。
2番目の見所はCrystal Room。その名の通り、クリスタルの結晶がそこかしこに点在し、様々な形で目を楽しませてくれる。

最後の見所は、出口に近いCathedral Room。高さ20m以上の高い天井から、壁一面にクラゲや巨大な滝、カーテンのような形の鍾乳石が一気に垂れ下がる荘厳な部屋だ。Cathedral Roomに上がると、最初は薄暗い中にいくつかの鍾乳石が浮かんで見えるだけ。しかし案内役のトニーの粋な演出で、最後の最後に部屋全体をライトアップすると、厳かな造形美が光の中に輝いて浮かんでくる。にくいねー、トニー。

←ツアーのフィナーレを飾る荘厳なカセドラルルーム。

規模はオレゴンケイブなどに比べたら小さいが、見ごたえがある。マウント・シャスタからは車で南へ約1時間。とってもお勧めのスポットです。

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