
大晦日の31日、Moss Landingから出ているボートツアーに行ってきた。多数のラッコやアシカがすぐそばを泳ぎ回り、ペリカンやBlue Heronの群が間近で見られた楽しいたツアーだった。
Moss LandingはMontereyから車で北へ約25分。ツアーは、Elkhorn Sloughという自然保護区に近い河口の汽水域を、約2時間かけて巡る内容だった。
年末に日本から来ていた父親と家族のみんなで参加。港の駐車場に朝9時集合とはいえ、 →続きを読むをクリック

この時期は寒風が吹きすさび、ス〜んごく寒い出だしとなった。
ボートは無蓋の20数人乗り。ヨーン・ギディアン船長とアシスタントのおねーさんの助けを借りて、ライフジャケットを着込んでしゅっぱ〜つっす。

このツアーでは野生のラッコやアシカ、アザラシのほか350種類にも上る野鳥が見られるのが売り。うたい文句の通り、ドックを離れた直後から、まだ港の中だというのにアシカやペリカンの姿が見え出した。
参加したのはほかに東海岸から来たという夫婦やカリフォルニアからの家族連れなど、全部で約15人。まったく大晦日なのに、アメリカ人はみんなヒマこいてるなーと思っていたのだが、自分たちもその一員だから大声では言えない。って言ってるけど。
ツアー開始直後から、周囲の自然環境について説明が始まった。昔はElkが多かったためElkhornと名付けられたとか、いや実は川の流域を上空から見るとエルクの角のように見えることからそう名付けられたとか、定かではないらしい。しかしOhloneや

Miwok、Salinanなどのネイティブ・アメリカンの文化と歴史が色濃く残る場所だったことが説明された。
説明と同時に、せんちょーから「あんたはアシカ数えて」「君たちは水鳥をカウントしてね」などと指令が飛ぶ。周りを見回して、説明を聞いて、写真や地図を回覧してと、このツアーはなかなか忙しい。僕たちはラッコの数を、息子たちはアシカの数を数えることを厳命された。
河口に出た直後から、ラッコとアシカの数が急増してきた。しかし遠目で波間に見え隠れすると、黒い物体はどっちも同じように見える。近くまで寄っても逃げないのがラッコ、少しでも近づくとさっと水面から消え去るのがアシカだとなんとなく分かってきた。
河口を吹き降ろしてくる風は冷たい。ジャケットなど5枚着ていたが、手袋をしてこな

かったのが悔やまれる。しかし周囲にはウやペリカン、Blue Heronのほか、WhimbrelやCurlewなどシギの仲間の姿が増えてきた。
特にペリカンが岸の一端にたむろしている場所があったが、近くで見るとで、でかいやん。あごの下に垂れた袋をゆさゆさ震わしてひしめき合う姿はユーモラスだった。

Blue Heronも灰色というか青っぽい体の色と黒い頭、黄色いくちばしのコントラストが美しい。たてがみのような長い飾り羽を寒風になびかせて、湿原にたたずむ姿に思わず見とれた。
その2へ続く。

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