
マウント・シャスタのふもとや周辺の地域には、一説によると約500以上の洞窟があるという。
鍾乳洞もあるが、ほとんどはLava Tubeと呼ばれ、マグマの中をガスや水蒸気が抜けてできたものらしい。
プルートス・ケイブもその1つで、 →続きを読むをクリック
Weedの町から車で約20分。ケイブへの入り口も分かりにくいが、降り口もさらに分かりにくい。
人に聞いていかなければたどり着けないだろう。
この洞窟は5つに別れており、最初の2つは誰でも入れる短いもの。ネイティブ・アメリカンの聖地として、儀式が行われたり生活の場になったらしい。しかし今は心無い落書きがあったりしてがっかりする。
洞窟の間は地上に抜けており、そこから陽光が差し込むので歩いているときはほっとする。
3番目の洞窟に入るには勇気がいる。ヘッドランプやハイキングシューズがあったほうがさらにいい。
僕の感覚では、この3番目の大きな口をあけた真っ暗な闇に入り込むときに、緊張感と軽い恐怖感、拒絶感を感じ足が重くなる。

洞窟の暗い虚空の中に、この地で殺されたといわれるネイティブ・アメリカンの怒りと悲しみ、恨みが怒涛のように舞っているような感覚に襲われる。
しかし4番目の洞窟は違った感覚がある。地上からの明かりが見えると、そこから差した陽光が両手を広げて迎えてくれるような感覚を与えてくれる。
写真はその4番目の洞窟に差し込んでくる陽光。まるで浮かばれないネイティブ・アメリカンの魂が「よく来てくれた。ありがとう」とでも言っているような感覚を覚える。
5番目の洞窟はちゃんとした装備が必要だ。どこまで続いているか分からず、入ろうとは思わないほど暗く深く地中へ落ち込んでいく。

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