漆喰のネタを混ぜておこうと、左官屋さんに「生乾き用のものを。」といわれて、左官材料屋さんに聞いてみると、「そんなものは聞いたことが無い?」とのお答え。
そして、ネットサーフすれば解るかと検索。
「漆喰」「生乾き」・・出てこない。
朝一で漆喰メーカーに電話を入れて聞いてみた。
受付の若い女性らしき方の応答、この人に聞いても解らないといわれるかと思いながら、他の部門に廻されるかと思いながら、とりあえず案件を説明。
「あります! 「匠漆喰」という商品名で発売しております。」
間髪をいれず、明確なお答え。
ネット検索で出てこないものは、この世に存在しないかと勘違いする昨今ですが、専門的な掘り下げたものは、出てこないのですね。
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白毛スサというものを追加配合する。
植物性の細かな繊維質、荒壁の藁や中塗りの猫スサと同様に、クラックの予防対策としてのもの。
建築設計屋を生業にしていますが、左官作業というものは奥が深いものですね、知らない事ばかり。
そして私も、肝心なところは、ネットに出さない、深みはひっそりと取って置きましょう。
漆喰に白毛スサを混ぜて、手捏ねです。
そして、施工後の漆喰、スサだらけですね、そして白くない。
いやいや、大丈夫です。
石灰の漂白作用により、翌日には真っ白になります。
しかし、僅かに漆喰の表面にクリーム色が浮かび上がります。
左官屋さんお話しですと、下地の土の灰汁を吸い上げているとの事。
左官職業訓練校で講師をなさっている手伝いに駆け付けた職人さんは、
「いやいや、これが出なければいけない、土壁から塗り上げた本物の漆喰壁の証し。」
と、渋い笑顔。
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