「こんな階段は無い!」
大工さんに言われました。
踊り場を吊っちゃっています。
親柱も根無しになります。
基本的な設計は私が行うのは当然ですが、その他細部に至る意匠に関しましては、大工さんのポケットもお借りします。
いつもお付き合いしている大工さんは、村野藤吾氏・吉村順三氏・宮脇檀氏等、超有名建築家とお仕事をしていた経緯を持っています。
その経験を引き出すことも、設計屋のお仕事です。
無理を言って、私だけの我を通しても、建物は滑稽な事になります。
踏み板の節もどう散らすか?
ルーバーはわずかな吹き寄せに。
開放的なストリップ階段。
折り返しを木で。
ルーバー端部の補強として、栗を焼いて意匠として。
本当は基礎パッキンの残りですが、面白い目が出ております。
吊り束の込栓です。
梁の上のボルト隠しです。
こちらもただ隠すのではなく、意匠にしております。
手摺、床から浮かして、軽やかな風に。
親柱、やり過ぎずに寂しくない様に。
節も風景に。
手摺の下桟の受け、鴨居に用いられる待ちホゾを意匠として。
日本建築では、本当は見せるものではありませんが、こういうボーダレスも有りです。
渡りアゴの余長も大きな丸面取りをして。
地場材を用いています。そこも外さない。
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