いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2007/10/30

菊花  

その人のことを、私は「近所のおじいさん」と呼ぶことはできない。78歳といえば、確かに老人である。しかしお年寄りという雰囲気はみじんもない。いまも現役で造園の仕事をしておられる。家の近くに工房を持っていて、木を彫刻する趣味をもつ。1度作品を拝見したことはあるが、いつか工房にお邪魔してみたい。

秋になると、その人の家の前にたくさんの植木鉢が並ぶ。数えると40鉢以上ある。その鉢の菊の花が咲き始めた。黄、白、えんじ、紫まである。「今年も元気でいますよ、と知らせるために作っている」と。みごとに咲いた花は菊の展覧会にいくものもあるが、ほとんどはみんなにプレゼントとして配られる。

うちの庭の木も、なんだかチョキチョキ鋏の音が聞こえる・・・と思っていると、いつのまにか整えられている。ご近所の庭木は、みーんなそのようにして手入れされる。
いつも人の役に立ちたいと思っておられて、この町内の管理人さんのよう。みんなが頼りにしている。

ある夏、お向かいの家の屋根のソーラーシステムから、じゃーじゃー水が落ちてきた。その家の老婦人は、すぐ大声を上げて名を呼び、助けを求めてその人の家に駆け込んだ。ご主人が不在だったとはいえ、いかに頼っているかがわかる出来事だった。毎週通院するときも、その婦人はその人の車に便乗させてもらっている。まだ助け合いの心が残っている町だ。

引っ越してきて年数の浅い私の家族も、その人がいてくださるお陰で、自然にとけ込めた気がする。目立たない、しかし正直に、誠実に、一生懸命骨身を惜しまず働いてこられたことは、そのお顔を見ればわかる。そのように歳を重ねたい、、そう思わせてくださる人である。

菊の花がこれからもずっと、秋になったら見れるようにと心から願っている。
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2007/11/1  9:10

投稿者:モネ

やまおじさん おはようございます
是非、こういう人になっていただきたいです。市井にも、「人物」はいるのですね。ひっそりと暮らしていますが。。

2007/10/31  22:16

投稿者:やまおじさん

こういう生き方が私の理想です。
こういう人に、わたしはなりたい・・・なんちゃって。
有名人で年老いても立派な生き方をしている方々はたくさんいらっしゃいますが、市井の人にも尊敬すべき人が多いのですね。

http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/

2007/10/30  20:48

投稿者:モネ

すばらしい先輩が身近にいてくださるのは、心強いです。五木寛之もそうでしたか。谷川俊太郎も万年青年ですね。

2007/10/30  20:13

投稿者:玄柊

「年を取ることが楽しみだ」と言っていたのは、五木寛之でした。ほんとかなと思っていたら、彼はますます元気で活躍しています。
この方は、五木(75歳)より年上ですが、さらにパワフルですね。励まされます。顔を拝見したく思いました。

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