当会は1992年以来、メルー・カデリ地区の小規模のお百姓さん(メルー族)が育てた茶葉から生産した紅茶を、継続的に購入・供給していましたが、われわれの特別な紅茶を生産してもらうのが長年の夢でした。法律的な問題、紅茶産業のケニアにおけるシステム、紅茶工場と生産者の関係、当会の人手の問題もあり、なかなか手をつけることができませんでした。
今回からは、経過的・実験的にその特別生産をはじめてみることにしました。特別生産の狙いとしてはトラフ(生葉を置く棚)をおさえることによって、Buying Center(茶葉集荷場/生産者)を把握すること、生産過程を監督することによって異物混入等のトラブルを防止すること、そして品質を高めよい紅茶をつくること、生産過程の最後であるSorting(サイズのふるい分け)のあと、すぐ袋詰めすること、を想定しています。生産過程をおさえなければならない関係で、茶葉が少し小さいタイプになります。したがって、今までより少し濃く紅茶が出ます。それに関してはおすすめの飲み方をご提案をさせていただきます。
ケニアの紅茶、特に交友会の紅茶はコクが特徴ですので、そのコクを十分にあじわっていただきたいと思っています。そのコクは、ケニア山北東斜面で酸化鉄を多く含んだアフリカ特有の赤土と、ケニア山の火山からの弱酸性の火山灰土が微妙に混ざり合った土と、赤道直下の強烈な太陽を受けて育った茶葉に特有なものです。
この交友会の紅茶のコクも、こうした自然のバランスと恵みによるものだと思います。(※1)(※2)
輸入元 日本ケニア交友会(神戸)
http://hintbooks.biz/kt/kt0.html

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