ドイツ語の辞書には載っていないことをいいことに、あえてちょっと汚い言葉で今の自分の、というよりスキースクールの怒りを表してみました・・・(意味は知らなくていいと思います。。。笑)
実際、怒りというよりはあきれ果てる・・・というほうが正しいのかも??
もしかしたら、こっちが怒っていること自体が間違っているのかもしれないが・・・
とにかく・・・
大事な2月を迎え、降雪機で子供・初心者用ゲレンデに雪をつける・・・というのは前に書きましたが、これが全てパーになってしまったのです。。。
毎年この時期は小さなベアテンベルグのスクールでも毎週150人(多いときは200人を越える)位のお客さんがスクールに入校します。
そして、問題の子供・初心者用のゲレンデでも7〜80人くらいの人数が常にレッスンしているような状態です。
(この数はあくまでもスクールに入校する人の数です。)
冬のベアテンベルグに来る人たちにとっては、基本的(?)にスキーやソリをすることが楽しみのメインになっているのは間違いないはずで、現状は村全体にとってもかなり頭が痛いはずです。
だからこそ、役場や観光協会、ホテル、レストランなども何か考えなければならないのだが(考えたところで自然相手ではどうにもならないこともあるのだか・・・)、この冬に限らず一年を通して、どうもこの村は何と言っていいのか分からないが、何か新しいことにチャレンジしようということに対して、腰が重いというか、ネガティブというか・・・保守的なのである。。。
しかし、本当に綺麗でいいところなのだが・・・だからこそ残念でもある。
だからというわけではないが、スキースクールとしても何とかしなければいけないので、本当にちょっとしたことなのだが人工降雪機で・・・ということになったのだ。
ここは何をするにしても手続き・許可の必要なスイスなので(笑、でも事実)、校長は事前に役場、村長を始め、スキー場などの関係者全てと連絡を取り、何の問題もなくOKが取れ、皆好意的だったということでした。
そして、いろいろと準備を始め、いよいよテストと機械の扱いを説明してもらう為に自分達スタッフ何名かも昨日スキー場に上がり校長を待っていると・・・
なんだかうかない顔で校長登場・・・
そして、開口一番・・・「すべて中止・・・」
冗談にしては全く面白くない一言。せめてもう少し面白いことを言ってくれ・・・!などと思っていたが、そのまま真面目な顔をして降雪機を持ってきた業者や電気関係の業者と話をし、そして業者の連中は帰っていった・・・
どうやら本当に中止らしい。。。
なんだか訳がわからなかったが、詳しい経緯は・・・
当日の11時頃まで校長はもう一回関係者達と連絡を取り、雪を作ることの確認をしていた。そこまでは全く問題なし。
しかし突然、村の自然保護地域の管理責任者(多分こんな訳でいいと思う。)から州の許可がなければ降雪機で雪を撒いてはいけない・・・と、ストップがかかったという。
そしてその後、今まで連絡を取り合ってきた関係者達から電話攻勢で手のひらを返したように雪作りをストップしろと言ってきたらしい。
しかも、なんだかスキースクールが単独で暴走している・・・というようなことになってしまっているということだった。これが、13時現在。
たった2時間で全てが白紙。しかも悪者扱いになってしまっている。。。
確かに、州からの許可が必要なのはわかっていたが、そんな許可を待っていたら一年以上かかってしまう。(←決してオーバーな表現ではない。)
今回は非常事態だったので、だからこそ役場やスキー場などに今回は2〜3日間雪を撒いてみて、うまくいったら州に申請して来年からは本格的に・・・という、テストということで話をしてOKが出ていたはずなのだが・・・
(雪を撒くのはスキー場全体でなく、ほんの一部だけ。。。)
それより、もし中止させるなら、計画はずいぶん前からあったのだから、絶対にその管理者の耳にも入っているはずなので、その時点で何かしら言ってくればよかったのに全て準備が終わり、最後の最後になってわざわざストップをかけてくるというのもちょっと理解ができない。
しかも、その自然保護地域になっているという場所にはスクールの事務所兼倉庫の建物を建てたり、ゲレンデを拡張する為に木を切り倒したり、と以前からいろいろやっているのだが、州からの許可などは取ったことはなく、その土地の持ち主とスキー場の許可を得ていただけで何の問題もなかったし、その管理者も何も言ってこなかったのだが・・・
たった2〜3日人工降雪機で雪を撒くだけで自然を破壊してしまうとも全く思えない。(純粋に水だけで作る予定だったから。)
個人的にはなんとなくお金も絡んでいるような気がしてならない。。。
賄賂とかそんなのではなく、個人的に入ってくるお金・・・詳しく書くとかなり長くなってしまうので、またの機会に「スイスの酪農家と自然保護地域の管理者に対する国からの資金援助システムについて」ということで書いて見たいと思います。(笑)
とにかく、本当になんだか理解に苦しむ中止の決定である。
ふと思ったのだが・・・7年位前にも一回人工降雪機で雪を作ろうとして失敗した。。。ということは以前書きました。が、その時は一体どうだったのだろう??
答えは簡単でした。
とにかくやってしまえ!!(笑) イケイケでした。 なぜなら、当時の校長は自分がスイスに来るきっかけになった人物、怖いものは何も無い ハインツ氏だったからです。
(彼を知っている人なら絶対納得します。笑)
彼についてのネタは山ほどあるので、これも追々書いていくことにしましょう・・・
・・・それから・・・怒りと脱力感でいっぱいの自分達は、山の上のほうから水を引っ張ってくる為に準備しておいた700mくらい分の消防用のホースを寂しく巻いていったのでした。
そして今日は、すっかり悪者になってしまったかわいそうな校長とスタッフ何名かでフリースキーに行ってきました。。。

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