テレビのない生活

2005/12/3  17:01 | 投稿者: 益子

 
 結婚した時、夫のアパートにテレビがなかった。そのまま新生活が始まった。特に抵抗はなかった。夫の両親が初めてそのアパートに遊びに来た時に、テレビをお土産に持ってきた。お嫁さんがかわいそうだと思ったのだろうか。あれば見てしまう。夕飯やその後の団欒で巨人戦や大河ドラマを楽しんだ。産休や育児休業で仕事に行かなくなると、自ずとテレビの視聴時間は増え、いわゆる連続ドラマやワイドショーを見た。
 長男が生まれ、だんだんに起きて遊ぶ時間が増えて来た頃に、夫がテレビをやめようと言い出した。本来、大人にとってもテレビは?という疑問を持っていたが、赤ちゃんのお守にテレビを使うことを危惧しての提案だったと思う。実行した。以来、現在に至る二十年程、我が家にはテレビがない。テレビの音声の入るラジオはある。UHFも入るラジオなので音だけは全てのチャンネルの音を聴くことができる。音だけでもそこそこ楽しめる。下手な演技や粗悪な映像を見るよりは音だけで充分だという言い方のできる番組もある。音だけだと「〜ながら」ができる。
 子ども達が小さい頃には、どうしても見たい番組は祖父母のところでビデオに撮ってもらい、二週間に一度ぐらい訪ねては見ていた。「・・レンジャー」といった番組だ。しかし、子ども達から「テレビを買って」とせがまれたことは一度もない。
 私は読み聞かせに熱心で、三人の子どもにたくさんの絵本や児童図書を読み聞かせた。長男が九歳の時「モモ」を少しずつ読み聞かせていた。三歳の末っ子もいっしょに聞いていて、結構、理解していたように思う。絵本の「〜歳向き」なんていうのは気にしなくても良いと、その時思った。
また、お父さんと碁を打つことが流行った時もあった。毎日、夕食後に一人ずつお父さんと対戦した。オセロやダイヤモンドゲームも流行った。ゲームボーイやテレビゲームが大流行している世の中で、家族でダイヤモンドゲームをしているのはなかなか変わり者一家だ。
 テレビゲームにはコミュニケーションがないが、読み聞かせやオセロにはある。我が家の夕食後の団欒の過ごし方はテレビがないからだと言い切ることは出来ないが、やはりあったらこうはならなかっただろうと思う。
 私も夫も密かに勝利宣言をしている。
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