瀬戸内寂聴に聞く 寂聴文学史

2009/10/7  18:59 | 投稿者: 益子

 読売新聞東京本社、文化部次長という肩書きの尾崎真理子さんという人が寂聴さんにインタビューした内容をもとに文学史としてまとめたもの。尾崎さんの考えを書いてあるところ、寂聴さんが言ったことを文にしたもの、寂聴さんが今までに小説なり随筆なりで書いたもの、の3つの部分を字体を変えて並べながら寂聴さんの小説家としての歴史を4つにまとめて構成してある。こういう仕事はすごいね。一人の作家の書いたもののすべてを知り尽くし、そして寂聴さんという人そのものも知り尽くして一冊の本にしていくのだから。。「はじめに」のところに「近代文学史上の人物にこれほど多く接し、多くの知恵を与えられてきた人もいない。(中略)宇野千代、平林たい子、円地文子、佐多稲子、有吉佐和子、彼女たちはどんな作家だったのか。どんな言葉を交わしたのか、川端康成は、三島由紀夫は・・・・。『今なら直接、本人に確かめられる』(後略)」とある。そういう意味で一人の小説家の作品史ではなく文学史と題してあるのだろう。確かにそういう読み応えがあった。
0



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ