明治天皇(中) ドナルド・キーン著作集

2016/12/17  12:08 | 投稿者: masuko

 おー関西行きに持って行かなくてもよくなった。読み終えたよ。

 まだまだと思っていたら、巻末70ページは「註」だったからね。

 西南戦争、憲法、教育勅語、そして日清戦争。

 日本が欧米の先進国から文明国と認められるようになる20年のできごと。

 最後の二行。

 「岡倉天心は皮肉をこめて書いている。平和で穏やかな芸術にふけっている間、日本は野蛮国とみなされた。しかし戦争に勝った途端、外国人は日本を文明国と呼ぶようになった、と。」

 
 これはキーン氏の気持ちなんだろうな。

 維新を断行した人々に天皇を敬う気持ちはあったとしても、政治に関していえばまあ、象徴であってくれれば良かったんだろう。つまりは天皇を利用しようっていう魂胆。政府が決めて行うことはすべて天皇の命令だと国民を黙らせ統率管理することに威力を発揮してもらい、諸外国とのお付き合いを上手にこなしてもらって国としての体面を整えて・・・

 それでも、ところどころで意見が対立し決められないからと天皇に決めてもらっているところもあるし、ここは承知してほしいのに天皇の諾がなく・・・という所もある。それだけ、天皇自身が意志、考えを持つようになっていく。

 天皇自身は自分の力で国が動いていると思っているわけではないのに、国民は政府の思惑通りそのように洗脳されていく。

 そのことで世論が出来上がって行ってしまい、天皇の本当の思いからは離れていくという構図が徐々に出来上がっていく。

 その構図に引きずられそのように演じていく必要も天皇は知っている、分かっている。

 と・・・読み取りましたが・・・。

 ロシア皇太子の暗殺未遂事件やら旅順の大虐殺やら、日本の近代史の詳細を何も教えらえてこなかったし、自ら学ぼうとしたこともなかったと反省することしきりです。

 それにしても明治の政府首脳のやってきたことの中には??ってこともたくさんあるけれど、でも彼らが今の日本の礎を築いたことは確かだね。

 
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