人の痛みを感じる国家

2007/5/20  11:13 | 投稿者: 益子

 柳田邦男の「人の痛みを感じる国家」を読んだ。文章のすべてに人を愛することの本当の厳しさみたいなものを感じる。他者をいつくしむことを基本とすれば法律制度や行政制度の施行がこんなにも人々を苦しめることはないはずだと水俣病、薬害問題、労働災害、原爆被爆認定問題などについて行政の問題を考え、裁判を検証し、次々に国が敗訴していることの理由を分析している。さらに、インターネット、パソコン、ゲーム、ケータイなどがもたらした問題を解き、「子どもの危機は独立して起きた問題ではない。これからの時代を生きなければならない子どものことを考えるならこの国を人の痛みを感じる国家に作りかえることこそ喫緊の課題といわなければならない」と言う。
 自分の子どもを愛するように、自分の家族を愛するように、すべての人が幸せであるための社会のあり方を考え、いつも行動している。
 阪神大震災、新潟県中越地震、日本航空の社内の建て直し、ATMのカード偽装事件など関わっている問題は多岐にわたりいつでもどこでも人々の暮らしのあり様を、人々の心のあり方を見つめ、幸せであるためにどこを替えなくてはならないかを考え行動し訴え続けている。
 いろいろの問題を突きつけるだけでなく、そういう中で「日本もまだ捨てた物ではない」と思えるような活動の紹介もちりばめられており、ぐいぐいと読み進めることができた。
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