ゆうじょこう

2015/12/31  19:21 | 投稿者: masuko

 面白かった。村田喜代子さんの本を初めて読んだ。

 たたみの 上では しにませぬ あたいは なみの上で しにまする 硫黄島から熊本の廓に売られてきた海女の娘イチ。廓の学校『女紅場』に通いながら、一人前の娼妓となっていくイチが眼の当たりにする女たちの悲哀。赤ん坊を産んだ紫花魁。廓から逃亡したナズナ。しかし明治の改革は廓にも及び、ついに娼妓たちがストライキを引き起こす。苦界に生きる女のさまざまな生を描く連作短編集。

 遊女達の日常があまりにも切なくて・・・イチが字をだんだんに覚え、たどたどしく書く日記がこの話を面白くしているんだろうなあ。

 娼妓たちのストライキって?? 東雲節(ストライキ節とも)という歌まであるらしいが、このお話のように熊本の廓で実際ストライキがあったかどうかは定かではないみたい。

 ただ、全国で廓にもいろいろなことはあったんだね。この本は明治が設定で、こっちは大正かな。こんな本もあるとな。「遊廓のストライキ 女性たちの二十世紀・序説 新装版」

 イチが月経血をコントロールする方法を教えてもらい練習する件がかわいらしい。昔の女性はみんなできたんだろうな。

 福沢諭吉のことがくそみそに扱われている。ちょうど、先週の朝の連ドラで武田鉄矢の諭吉がでてきたばかりだったから武田鉄矢の顔が浮かんで来ちゃって。諭吉の新女大学の中で廓の女を賤しい女輩、人外と論じているところあたりをイチたちに女紅場で文字等を教える元旗本の奥様で明治維新のどたばたで身を売るしかなかった先生がばっさばっさと切り捨てていくあたりが小気味よい。

 村田さんの他の本も読んでみよう。

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