WantとNeed

2006/9/22  20:05 | 投稿者: 益子

 たまには教育論をぶちかまそう!
 前任校では病気で入院している生徒の訪問教育に長く関わっていた。そのころ病弱教育の専門家である国立特殊教育総合研究所の武田鉄郎先生にスーパーバイザーとして1年に1回位来ていただいて事例研究をしたり講演をしていただいたりした。
 武田先生のお話は鯨岡先生とも通じるところがあり、いつも自分自身がとても心が穏やかになるいいお話だった。そして指導なんて言葉でこどもの心を見失ってしまいがちな教員の恐ろしさをいつも感じた。いろいろ紹介したいがとりあえず今、ある特定の読者にこの話を贈るよ。
 それが「WantとNeedの違いがわかる教員になって」というもの。「こどもにとって今、必要な指導は何かと考えることと、こどもが今、欲しているものを満たしてあげようと考えることのバランスがわかる教員になりなさい」という話だ。
 Mちゃんの今はいっぱい、いっぱい「Want」を満たしてあげる時期なんだと思う。なにができるなんてことは全然、大した問題ではない。持てる力を発揮させるなんて教員の都合の良い考え方だ。自分だっていつも持てる力を100パーセント発揮しているだろうか。その時の自分にとってのこのぐらいは頑張りたいとか、こんな風に楽しみたいとか、のんびりしたいとか、言ってみればWant度に従って生きている。人間はたいていWantの方が強いのではないだろうか。「嫌だけど必要だから」ということがあったとしても、その必要性を失ったらまずいという自分の中のWantがあればこそ、そのいやなことに向かえる。
 それなのに教員だけが「この子の将来のために今、○○の指導が必要だ」なんて偉そうに言っている。だけど、こどもにとって見れば今の一瞬一瞬を生きていてその一瞬一瞬に満足や喜びがなかったら前に進めないのだから、将来もへったくれもない。もっと具体的にいえばMちゃんの去年は「できる」という表面上の結果はあったが彼女の心の満足はなかったから前に進めなくなって不登校になっていったのだと思う。やらせようと焦らないことだと思う。どうやってMちゃんの満足度を質の高いものにしてあげるかに悩めばいいのだと思うよ。だから今、先生のやっていることは大正解なんだよ。だから私は今日、「何で暗くなるの?明るくなって帰ってよ。」と言ったのです。ね!○○先生!
0



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ