「初めての海外旅行 ケアンズ・タスマニア その5」
オーストラリア
初めての海外旅行 ケアンズ・タスマニア
(連載第1回から読んで下さる方はコチラからどうぞ!)
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「外国に行くんだ」そう実感したのは出発ゲートを「小さい子連れ優先」ということでで真っ先に出してもらい、飛行機の入り口に着いた瞬間だった。椅子からゆっくり立ち上がって出迎えてくれたフライトアテンダントはオージーのおばさん2人だった。
念のために言っておくと、私は誰でもおばさん呼ばわりするわけではない。だけど、そのオージーたちはあきらかに「おばさん」だった。その体型、その態度…。そして、のっそり立ち上がった、その口から出た言葉は
「 Welcome to QANTAS! 」 英語だ。←アタリマエ 何しろ
英語は全く話せなかった。子どもたちも初めてのことに固まっていた。
その時の「どうしよう、とんでもないことを始めてしまった」という、全身から冷や汗が吹き出す感じは今でも思い出せる。
フライトは6時間。アメリカに移住してきた今となっては「6時間なんてあっという間のフライトじゃないの」と言いたくなるけれど、初めての飛行機、幼児2人に乳児連れ、英語は全然ダメ。。。この状態での6時間は地獄の苦しみだった。
何が悲惨だったといって、飛行機の中、周りが寝静まった真夜中に、6歳の娘1号が
足を攣ったことだろう。後にも先にも彼女がそんなことで目覚めて泣くなんてその時限りだ。何がいけなかったのか、とにかく激痛で泣き叫ぶ娘。
驚いて、のっしのっしとやってくるアテンダント。でも「どうしたのか?」と訊かれても英語ができなくて答えられない。あのときの焦り。今でも頭が真っ白な感覚を思い出す。なんと説明したのかは覚えていないけれど、必死に辞書を引き(当時だから当然紙の辞書だ)、なんとかその場をしのいだ。
(ちなみに、今だったら、
正しいかどうかは知らないけど、"Her left (right) leg is cramping!"と叫ぶと思う。あれ?is crampedかな?どっち?)
それはそうと、初めての飛行機には実はちょっとびっくりした。何時間も動けずに乗る乗り物だから、JRの特急程度には
快適な乗り物なのだろうと期待していたのだ。期待は見事に
裏切られ(ま、エコノミークラスですから)、リクライニングは少ししか倒れないし、狭いし、テーブルは華奢だし… あんなところでチマチマと配膳なんかしちゃうスチュワーデスに憧れる人の気が知れない、と思った。
ともあれ、翌早朝、ようやくケアンズに到着。イミグレを通過するのにも冷や汗をかくほど、英語がわからなかった。出張で何度か海外経験のあるオットに頼り切っていた。でも帰り道は別々なんだよね、途中で私、一人で子ども3人連れて歩くことになるんだよね…。オーストラリアの大地に降り立った私はこの期に及んで無謀な旅の計画を
ひたすら後悔していたのだった…。
To Be Continue...
オーストラリアのお札。可愛いでしょ?
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