ちょっと前にクロちゃんから
「今度のパフォーマンスでレイチェルのために黒鳥のバリエーションを弾いてくれないかしら」とは言われていた。
今度のパフォーマンスは10月4日火曜日。
それを言われた時点ではまだ10日以上あったのだ。なんとかなると思った。短い曲だし。
ところが楽譜がない。自分で持っている全曲集には違うバージョンのバリエーションが入っていたから、慌ててクロちゃんにそう言ったら、にっこりと
上品ないつもの微笑みで
[Don't worry, you don't have to.]とおっしゃった。
だから私はそれで
今回のお話しは終わったんだと思っていったんですっ!そりゃ、ちょっとは「残念だったかも」と思わなかったわけではない。なんと言ってもそれは夢のレッスンピアニストへの第一歩であることは間違いないのだから。
残念だったなちょっと複雑ながらも私は
安心して一息ついていた。
しかし、まさか今日になって、しかも夜10時に娘を迎えに行ったオットが
「白鳥の湖 全曲集」の楽譜を持って帰ってくるとは
思わなんだ。何も知らないオットは、すっかりクロちゃんと私との間に話が付いているものだと思ってすんなり受け取ってきたようだ。
どうやらクロちゃんの「You don't have to.」は「You don't have to FIND THE MUSIC.」という意味だったらしい。私はてっきり「You don't have to PLAY THE PIANO.」だと思っていたよ(^◇^;)…なんて呑気なことを言ってる場合じゃない。
本番4日前であります。
どぉーするんだよ(T.T)
大体、本番4日前と言ったって、ダンサーと合わせるのに1日や2日ではどうにもならないだろう。いくら
行き当たりばったりのアメリカだからって。
つまり、逆算すると、練習期間は
正味1日………。
全体的に見て、確かに決して難しい曲じゃない。だけど、細かい跳び音はたくさんあるし、なんと言っても楽器の演奏って時間をかけてある程度
「寝かせる」ことが
わりと大切なのだ。ある程度まとめて練習したらしばらく休み再開する。すると休んでいる間(数時間でも一日でも)に、自分の体の中で何かが消化されて、次にピアノに向かう時はさっき苦しんだところができるようになっていたりする。
でも、1日しかないんじゃ、寝かせようがないじゃない?(涙)いくら弱音ペダルを使って、こんな
田舎で練習するにしても、夜10時半が限界。
だからこうして今私は
ブログに逃げているが、明日になったらどうなるのか、考えるだけでも怖ろしい。
私の記念すべき、バレエ・ピアニストとしての第一歩がこんな「なし崩し」だなんて、これからを象徴してるようでかなりイヤですぅ〜。
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「これからのことなんか心配してないでさっさと練習しろよ」

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