期待を裏切って申し訳ありませんが、カトリーナちゃんは来てません。どうやらトロピカルストームに変わったようですよ。
更新が遅れたのは単に忙しかったからでーす。
なんとかレジュメとカバーレターを書き上げ、念のためにネイティブの知人にチェックしてもらいました。
英文レジュメというのは日本の履歴書とは同じようでいてまったく違ったものです。
履歴書はまず一通り決まったフォームの用紙があってそれを埋めていくものですが、
(それにしてもあれって何で生年月日やら本籍地やら親の氏名まで、プライバシー丸出しにしなくちゃいけないんでしょうね?今はさすがに変わっているといいのですが)こちらのレジュメには決まった形式はほとんどありません。
各自で工夫を凝らして「
読んでもらえる」レジュメを作らなくてはいけないんです。このレジュメの出来次第でインタビュー(面接)にこぎ着けるかどうかが決まります。実は、さらにレジュメを読んでもらうためのカバーレターというものが存在し、自分をアピールしてレジュメを印象づけ、是非読んでもらえるように働きかけます。
めんどくさっ( ̄▽ ̄;)
何年か前にオットが合衆国で職を得るためにレジュメで苦しんでいましたが、その時は所詮他人事。運命共同体とは言え私にできることは何もありませんでした。
その時のカタキを討たれているのか、今回オットは「ほれっ」と一冊の本を渡してくれたきり、全て私が自力ですることになってしまいました。当然か。
ともかくその本のガイドに沿って大まかな形式のいくつかの種類を頭に入れます。
基本的には右肩に自分の氏名・住所・連絡先などを書き、後は左寄せで、OBJECTIVE(目的の仕事)、EXPERIENCE(職務経験)、EDUCATION(学歴)などを続けます。日本と違うのは学歴も職歴も現在に近い物から書いていくこと。そして職務内容はモチロンのこと、アピールできることはすべてアピールし、できることは実際以上に「できる」と言い張ることがコツのようです。
文章の出来が全てを左右する感じ。簡潔かつわかりやすく、それでいて印象付ける文章…日本語でだって書けないよーん。
レジュメを書くに当たっては移住の先輩である
原麻めぐみさんのサイトも再び参考にさせていただきましたが、「やっぱりアピールですか、アピールですよね、アピールが大切なんですね」って感じです。私のもたぶんアピール弱すぎと思いますが、ずっと
出る杭は打たれる社会でやってきてるんですもんねー。突然
よく鳴るタイヤは油をもらえる国へ来てアピールしろ!と言われても厳しいものがあります。
せいぜい「
世 界 中 の 国 々 から来た生徒に日本語を教えました」くらいに膨らますのがやっとでした…orn
レジュメには職歴も学歴も、嘘を書くのはダメですが、「自分に都合が悪いことは書かなくて良い」という暗黙の了解があるそうです。また、今回の目的とする職に関係のない学歴や職歴をどこまで書くか、も個人に委ねられるようです。何でも手当たり次第に書けば良いというわけではなく、継続こそに意味があるのでいくつもの関係ない職歴や学歴が並んでいても印象を悪くする可能性があるとか。
何もかもこの国での常識がないと難しいものです。うーん。
アメリカは
学歴社会です。ある意味では日本よりも厳しい学歴社会。なるほど、先日コドモのハイスクールへ先生との顔合わせに行ったら、親から先生に「先生のバックグラウンドについて聞かせてください」というような質問が出ていて、どの先生もほとんどマスター(修士)以上という感じでした。私なんかもう学歴でまずはねられちゃうかもしれません。もっとも、アメリカの学歴は高校の後すぐ、ではなくて一旦社会人になってから大学に戻ることが気軽に出来るのです。だから
子育てが一段落してから大学へ行って教師になった、などという人も身近にたくさんいて、私はそれをアメリカの大いなる美点だと思っています。やる気さえあれば
いつでも挽回できるってことですもんね。
とまあ、本来なら学歴にも職歴にもその他の特記事項にしても微に入り細に入り「私を採用すればこんなにおトクよ!」と書くべきところなんですが初回ということもあって遠慮が勝ち、おとなしいものになってしまいました。
カバーレターの方は「知人の○○さんから聞いて興味を持ったのでレジュメを送ります」程度のことと「ボランティアでの日本語教師経験が生かせると思うのだけれど」というようなことを更に控えめに書いて終わってしまいました。ああ、
謙虚な自分が憎い(爆)
ともあれなんとか叩き台を作り上げ、すっきりした気分でピアノに向かい、続いて午後のバレエへ。そこであわよくば先生のクロちゃんにレジュメとカバーレターを見てもらおうと思っていたのです。
ところがバレエスクール新学期初日の今日、いつもの昼間クラスに見慣れたメンバーは1人だけ、新人さんがドドッと入ってきてクロちゃんはその対応に大わらわ。とてもレジュメを見てもらうどころじゃありません。どうしようかと思っていると、新人さんの中に以前から知人の知人つながりで顔見知りの人が。
控えめにその人のところへ行って、(名前も覚えていなかったのに)いきなり
「あの〜、時間があったら私の履歴書を見てアドバイスもらえません?」と
図々しくお願いする
厚顔なわたくし。さっきまで
謙虚な日本人だったハズのわたくしは一体どこへ行っちゃったんでしょうか。
でも同じクラスを受けたあとの気安さがあって、その人、親切に見てくれたんです(嬉)。しかもアドバイスがなんだかプロフェッショナルで期待以上。聞けば、長年企業のヒューマンリソース(人事担当課)で働いていてリストラにあったばかりだそうで…。私ったら偶然
最適の人を掴まえちゃったわけです。
世間知らずのげーじつ家のクロちゃんに訊かなくてよかったぁ(((≧∇≦)))
そんな彼女はただいま失業中なので、偶然にも自分のレジュメを車の中に持っていて…「参考に」と見せてくれました。
いや〜、びっくりです。
本の文例どころじゃない、本当にぎっちりとアピールいっぱい、めいっぱいのレジュメでした。こういうものかー、と驚いたのはもちろんですが、まあ猿真似しても仕方ないし真似っこしようにも中身がないしね。今回はひたすら圧倒されて終わりでした。
でも「よくできている」ってほめてくれたし、あとは待つだけです。とりあえずやるべきことをやって肩の荷が下りました〜。
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