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アメリカの学校には
”プロジェクト”と呼ばれる宿題があります。
日常の、たとえば「このドリル」とか「スペリングの練習」とかそういう日本の学校でもおなじみの宿題とは別に、プロジェクトはもうすこし大がかりなものとして存在します。
小学校だと”夏休みの自由研究”を想像して頂くとわかりやすいかも。違うのは、かなり積極的に”親をも巻き込む”ことを前提にしてあるあたりでしょうか。
まず、学校からお手紙が届きます。
「今、2年生では太陽系について勉強しています。太陽の周りを惑星がまわる、そのモデルを2次元でも3次元でも良いので作ってください。材料・大きさに制限はありません。期限は○月○日。楽しみにしています!」
こんな感じ。
最初の年、初めてのウーのプロジェクトがこの「太陽系」でした。ウーに訊いても当然ながら「?」という反応。先生に聞こうにも当時の私の英語力では…(涙)。
とにかく太陽系の模型を作ればいいんでしょ?でも小学2年生レベルなんでしょう?粘土でも使って惑星のモデルを作ってつなぎ合わせればいいんじゃない?
…この程度の認識でした。
まだアメリカに来て半年。プロジェクトどころか宿題が出ていることにも気付かないウー。わかってない子どもをさらにわかってない親が、同じくわかっていない姉たちに手伝わせて出来上がったシロモノは…
じゃーん
とてもお見せできませぬ(涙)

とりあえずこの中のどれかです。
とにかく他の子どもたちの気合いが入ったことったら…

もうサイズからして違うんです。

ここまでするか…。しかしこれはまだ許せる。

こんなの、一体
どうやって子どもが作るんじゃっ!
恐るべしっ!アメリカの親たち。
「やりすぎ」と思わないでもありません。でも確かにこうして徹底的にすることで机上の勉強が「自分のもの」になるという面があると思います。「木星の直径は地球の○倍で…」と暗記するよりも、よりわかりやすいと思うのです。「与えられる」のではなく「自分で作る」のだから。
今年、ブーのプロジェクトはWWU…つまり第二次世界大戦。アメリカに住む日本人にとって決して心穏やかではいられないテーマですが、お互いの立場から理解し合うためのきっかけにもなりうるプロジェクトでもあります。
プロジェクトのテーマとしては、他に国語の「詩」を様々な角度から作るプロジェクトとか、音楽のプロジェクトなどもあるようです。課題の本のうちから1冊選び、その本についてヴィジュアルでプレゼンテーションをする(年表・ポスター・ブックカバーなど)ブックプロジェクトもよく出されます。
こういうプレゼンテーションを通して子どもたちが学問を「学ぶ意味」がわかりやすくなるのではないかな?
親が役に立たない我が家の子どもたちなんかにはちょっと気の毒ですけどね。

ちなみに当時ウーが通っていた2年生の教室。勉強することと遊びが結びつくよう、興味を引くように飾られています。
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