ではここで、歴史のお時間。
ことはアメリカ最初の移民たちの時代にまで遡ります。
1620年、メイフラワー号に乗った110人の清教徒(Pilgrims)たちがアメリカ大陸にたどり着きました。
彼らは宗教の自由を求めてイギリスからまずオランダへ渡ったものの、次世代がオランダ人になっていくことへ危機感を持って新大陸への移住を決意した人々でした。
彼らは行きの片道の船賃をタダにしてもらう代わりに、新大陸で7年間その出資会社のために働く、という契約によってやってきました。
メイフラワー号は木で出来ていたため、火災を恐れた船主は彼らに火を使って調理することを禁じました。そのために船には病気が蔓延し、死んだ者もいたということです。
ようやくたどり着いた新世界アメリカですが、彼らには十分な食料もなく、まず住みかを作るところから始めなければなりませんでした。寒さと餓えで多くの仲間が病に倒れ半数以上が死に至りました。
ようやく長い冬を越えた清教徒達を見かねて助けたのがネイティブ・アメリカンのSquantoです。Squantoはかつてイギリスやスペインを航海した経験があり、英語が話せたのです。
Squantoは彼らに魚の取り方、狩りの仕方、そしてコーンを初めとする穀物の植え方、育て方を手取り足取り教えました。
そしてその年の秋、清教徒たちは冬を越すのに十分な食料を収穫し、蓄えることができたのです。その成功はSquantoの協力なしにはあり得ませんでした。
彼らはSquantoたち、ネイティブ・アメリカンの友人たちを招いて盛大なご馳走をし、収穫を祝いました。
これが
サンクスギビングの始まりだと言われています。
長い年月を経て、1863年、アブラハム・リンカーン大統領の時から「Thanksgiving」と呼ばれるようになり、その後正式に毎年11月の第4木曜日が国民の休日として制定され現在に至ります。
この日はとにかくみんなで集まってご馳走を食べる。友人同士招んだり招ばれたりすることも多く、そして、何故か必ずフットボールの試合を見るのです。
このご馳走のトラディションは、
ロースト・ターキー(七面鳥)、
マッシュポテト、
クランベリー・ソース、
パンプキン・パイ、
コーン…などとなっています。それ以外のメニューは各家庭によるのですが、特にターキーにクランベリーソースを添えたものは外せないようです。
え?七面鳥に
クランベリーソース?それってジャムみたいなものでしょ?おいしいの?…
って思いますよね?
わかります、わかります。私も最初はゲゲッと思ったんです。
でも食べてみるとこれが意外と合うんですねー。淡泊なターキーに濃い味のグレイビーソースと甘酸っぱいクランベリーソース。
機会があったら是非お召し上がりを。
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