冬が来る!
ここの冬はマイナス20℃の本物の冬。大変だ!
暖炉の掃除を手配して、薪を手に入れなくちゃ!
…というわけで、ご近所のメーリングリストに投稿しました。
「実は、ここに引っ越してきてから暖炉の煙突を
一度も掃除していない。 さすがにまずいと思うので掃除を頼みたいのだけれど、誰に頼んだら良いか見当も付かないので、どなたかおすすめの業者がいたら教えてくださらんか。それから薪の手配もしたいのだけれど、評判の良い業者をご存じないだろうか」
というような内容でe-mailを送ったところ、翌日には4〜5人からの返信があった。ありがたいことです。
ちなみに、その内容のほとんどが「私の親が昔使っていた煙突掃除屋さんが○○通りを西へ△△マイルくらい行ったところの左側に住んでいるはずなんだけど、名前は忘れちゃった」とか「評判がいいと聞いているところが◇◇という業者だけど電話番号がわからない」とかいうものでしたが…で、でも気持ちがありがたいですよねっ。
実は今日び、アメリカにも合理化の波が押し寄せていて、この界隈で未だに火の暖炉など使っているのは
うちくらいだ。手入れが大変で、汚れて、危なくて、お金のかかる暖炉なんて今時流行らない。まわりはみんな暖炉の中に、まるで火のように見えるガスストーブを焚いている。
でも日本人家庭の我が家は、それまで暖炉なんてまったく見たことなかったし、憧れだったんですよね。だから興奮しちゃって、家族一同、いまだに大喜びで暖炉を使ってるんですよ。
そうでなくても一般的ではなくなりつつある暖炉を、もともと全く慣れていない日本人の私たちが使うんだから、掃除の方法もわからなければ薪の入手方法もわからないわけです。
暖炉用の薪は普通にスーパーマーケットやガソリンスタンド、ホームセンターなどで売っている。だけど、それは一晩燃やすのにはまあ十分というくらいの量を基本としていて、到底一冬持たせるには足りない。だから去年から我が家は
薪のまとめ買いをしているんです。
去年は新聞のクラシファイドコーナーで業者を見つけ、頼んでみた。
けれども
失敗。
何を失敗したかと言うと、量をごまかされたのだ。
そもそも薪の単位は
コードという。
聞いたことないでしょ?
普通ないですよね。電話をかけた先の電話番号が全く見慣れないものだったのもそのはず、それこそ本物の田舎で林業をやっているおじちゃんだったらしく、訛りがすごすぎて何を言っているか全然わからなかった。
お値段は1コードで150ドルだと言う。
1コード。ようやく聞き出したところでは●●フィート×▲▲フィート×■■インチを1コードと言うのだ、とのこと。
高いんだか安いんだか見当もつかなかったけれど、周りに聞いても誰もわからず。ある人は
「あー、うちの実家は昔、2月に1コードずつ配達してもらっていたよ。でもそれがどれくらいの量か見当もつかない」
などと言う。
しばらくがんばったもののほとんどわけがわからないまま、注文に至り、配達してもらった。
その時、コンクリートの上に直接よりは少し隙間があった方が良いだろうと板を敷いておいたらその板の幅ぴったりに置かれて、それで1コードだと言われてしまった。どういう計算なんだ、本当にそれでいいのかと思ったけれど、とにかく言葉が通じないので負けてしまった。挙げ句にそのオヤジは
「あーんたずいぶん訛ってるようだけんども、どっからきなさった」などとまでのたまったのだ。
もうさっさと帰ってくれと思ってお金を払ってしまったけれど、後からよくよく調べてみるとずいぶん量をごまかされていたことがわかった。まあ、手痛い授業料でしたね。
それがあったので、今年こそは損をしないように、と口コミに頼ってみたわけです。
すると、返信されてきたe-mailのうちの一つに「煙突掃除についてはよく知らないんだけど、薪ならうちの庭にたくさん転がってるので持っていって構わないよ。状態はあまりよくないかもしれない、それと自分で割らなくちゃいけないんだけど。」と言ってくれた人がいた。
そんなわけでこの週末にそのご近所のおうちまで行って来たわけなんです。

庭の片隅に積み上げられて朽ちかかっているFirewood

先日買った一輪車が大活躍。

親切にトラックまで貸してくれました。お友達のおうちで倒れた木とか庭を整理したときに切ったリンゴの木だとかなのだそうです。
こうして今年は十分な量の薪をいただいてしまいました。これから薪割りという作業が残っています。自転車より重い物を持ったことがないうちのオット(って自転車って重いか)実は去年の冬、丸太を1個、一冬かかっても割れなかったんですよね〜。さて、どうなるんでしょう。
(つづく)
ランキング何位かなぁ?→どらどら♪

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