2006/10/22
つい、この間まで男を知らなかった若々しい肉が、抽送のたびにきつくベヘンを締めつけてくる。
発達したしなやかな筋肉のおかげで、これだけ犯し続けたというのに、ゆるんでしまう気配などまるでない。
上等の、いや最上の身体だというべきだろう。
まして、自ら女にしてやった身体だ。これほど見事な快楽の道具を思うさまにして、本来なら牡として大きな満足感に浸っていてもいいところだ。
しかし、大きく割り開いた脚の間に激しく打ち付けられる腰の動きは、彼の苛立ちをそのまま現していた。
「こんな……、蛮族の女など……っ!」
抽送のたびに軽やかに弾む形のいい乳房に力任せに指を食い込ませる。
乳房を揉みつぶされる苦痛に悲鳴が上がった。
まだどこか幼い、少女の悲鳴だ。
少女の顔は苦痛にゆがみ、暴力のあとか、痣や土埃に汚れている。それでもなお彼女の顔にははっとするような美しさがあった。
丈夫な木の格子で囲われたその部屋には、底冷えする湿気と、掃除されたことがない排泄物の匂いが入り交じっている。土の上に草をまいただけという床の上で、ベヘンは少女を犯していた。少女の乱れた髪にその草が巻き込まれ、絡んでいる。
少女の両腕は、キラギ蔦を編んだ縄で頭の上でひとつにくくられている。両脚の方はくくられてはいなかったが、ベヘンの腕に膝を抱え込まれていて、ろくに身動きもできないような姿勢だった。
少女は囚人なのだった。それをベヘンが犯している。
その交合はひたすら乱暴で、少女を性的に犯す、というよりは、暴力で痛めつけているという印象であった。
「どうだ、少しは男の味を覚えたか。え? 気持ちよくなってきたろうが」
力任せの抽送に快楽がもたらされるはずもない。
少女は歯をかたくかみ合わせて、切れ切れに苦しい喘ぎを漏らすばかりだった。

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