「コラボ企画『カノンとめぐみのデリヘルレッスン』 その3」
連載おとな小説
※このおはなしは、マンガ家 石野鐘音さんのキャラクター「金童音(こんどう かのん)」ちゃんと、やまたヒロイン「幡山めぐみ」ちゃんのコラボ企画となっています。詳しくはこのへんで。
http://sky.ap.teacup.com/lovefrom/1954.html
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【かのんの場合 その3】
「おおぅ、めぐみちゃん、待ってたよー」
ギョロッとした目のおっさんが、なんかいやらしい笑いを浮かべてアタシたちに手を振った。
なんかすごいキモい。
でもめぐみさんは気になんないみたいだ。
「ナミカゼさんお久しぶりじゃないですかぁ。あたしもう嫌われちゃったんじゃないかと思っちゃった」
「そんなことあるわけないだろぉ? 俺がめぐみちゃんにめろめろなの、よく知ってるくせに」
腕に抱きつくめぐみさんに向けたおっさんの顔!
なんか。なんかもう。
男ってダメだ。
「今日はふたりだけど、平気? 新人さんだから、いきなりひとりじゃ可哀想でしょ? いろいろケーケンさせてあげないとなんだけど、変なお客じゃ任せられないしぃ。その点、ナミカゼさんなら大丈夫だと思ってぇ」
「お、おう。任せといてよ。その娘かい? 大丈夫、大丈夫。ちゃんと優しくするからさ」
「ほんとにぃ? ……だって。かのんちゃん」
「あっ。はっ、はいっ。お……おなしゃすっ」
頭を下げるアタシに、おっさんはなにごとかめぐみさんに耳打ちしてたけど、めぐみさんがなにか同じように返事すると、納得した感じでうんうんとうなずいた。なんだろ?
「そ、そっかぁ。なるほど……いろいろおぼえなくっちゃいけないもんねえ」
おっさんはうんうんうなずきながらベッドの方に向かう。
「さ、こっち来て」
めぐみさんの方を見ると、にっこり笑ってうなずいたから、アタシは言われるままにおっさんの方に行った。
「さ。そこ座って。まずは即尺おねがいしちゃおうかなあ」
「ソ、ソクシャクって……なんすか?」
初めて聞く言葉。めぐみさんが背後から教えてくれた。
「尺八。フェラチオよ。おちんちんを口で気持よくしてあげんの」
「サービス開始、即尺八。だから、即尺。わかった?」
「あ。なるほど…………って、え?」
おっさんの手がアタシの肩を押さえつけて、その場に膝をつかせる。
そしておっさんはズボンの前をはだけ始めた。
「ほら。即尺。かのんちゃん」
「え。え。…………えええええっ」
【めぐみの場合 その3】
「あっ。はっ、はいっ。お……おなしゃすっ」
なんかバネで動いてるおもちゃみたいに頭を下げるかのんちゃんを見て、ナミカゼはあたしに耳打ちした。生あったかい息が耳に当たる。キモいなぁ。
「ね。ヤバい子じゃないんだろうね? 暴れるとか、クスリやってるとか」
ま。外見が外見だもんね。心配になる気持ちはわからなくもない。あたしも最初ちょっとビビったし。
でも、いい歳して娘くらいの女の子買ってるおっさんに言われたくないわぁ。
まあいいけど。
そういうおっさんのおかげであたしは稼げるし、今日みたい「ちょっとしたお遊び」もできるんだし。
あたしはささやき返した。
「だいじょうぶよ。根はとってもいい子なの。ほんと、なんにも知らないから、ナミカゼさんがいろいろ教えてあげて」
あたしは一呼吸だけおいて続ける。
「ナミカゼさんがしたいこと、なんでもしちゃっていいから、さ」
ナミカゼさんがびっくりした顔であたしを見返した。そしてまた耳打ちする。
「いいのっ? なんでも?」
いいからもう普通に喋れよ、キモいなあ(まあかのんちゃんに聞かれちゃっても遊びにならないんだけどさ)。
あたしは笑顔でうなずき返す。
「うん。なんでも大丈夫よ」
「そ、そっかぁ。なるほど……いろいろおぼえなくっちゃいけないもんねえ」
ナミカゼさんはうなずきながらベッドの方に向かった。
だいたいなにをしようとしてるか、なにがしたいかは想像がつく。
「さ、こっち来て」
ベッドに腰掛けたナミカゼさんに呼ばれたかのんちゃんが、不安そうにあたしの方を見たから、あたしはにっこり笑ってうなずき返した。
かぁわいそぉ。かのんちゃん。
「さ。そこ座って。まずは即尺おねがいしちゃおうかなあ」
「ソ、ソクシャクって……なんすか?」
やっぱりねー。
洗ってないちんぽフェラするなんて、あたしは絶対イヤだからNGにしてるけど、ずいぶん前からナミカゼさんやってほしそうだったのよね。
そしてかのんちゃんも案の定、言われた言葉の意味がわかってない。
ほんと、可愛いわ。
あたしは親切に教えてあげることにする。
「尺八。フェラチオよ。おちんちんを口で気持よくしてあげんの」
「サービス開始、即尺八。だから、即尺。わかった?」
ナミカゼさんがつけ加える。それでかのんちゃんにもわかったみたいだ。
「あ。なるほど…………って、え?」
ナミカゼさんの手がかのんちゃんの肩を押さえつけて、その場に膝をつかせる。
そしてナミカゼさんはファスナーを開けた。
わ。もう勃起してる。よっぽどやってみたかったのか、いつもより勢いがあるみたいに見える。
「ほら。即尺。かのんちゃん」
「え。え。…………えええええっ」
──
『かのんとめぐみのデリヘルレッスン』04 へ続く

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