Webサイトで自己紹介するとき、別に聞かれてもいないのに「タメ(同い年)ミュージシャンは?」と設定して「プリンス、マドンナ、マイケル・ジャクソン」と答える事にしている。全員1958年(昭和33年・戌年)生まれで(今年50歳)有名だし語呂も良い。何よりビッグアーティストと同い年ってのが、同じ現役ミュージシャン(もちろん私ぁ端くれの端くれのそのまた端くれくらいだが)として気分良いからね。で、実はもう一人、日本では横綱級のタメミュージシャンがいるんだよ。彼の名は「小室哲哉」...そう、最近5億円の詐欺容疑とかで逮捕された、あの人。事件を巡っての「あ〜だこ〜だ」は、私より皆さんの方が詳しいと思うので全て省略するとして、彼がどうして半端でない負債を負うはめになったのか...という部分を、プライベートやビジネスの面ではなく、音楽という面から私なりに考えてみた。彼の一般的なプロファイリングは、この事件通じて色々なメディアで済んでいるし、それこそ皆さんの方が詳しいでしょうから。
私も経験があるけど、何か新しい機材とか、音源とか、そういったモノを手にして色々いじっていると、それにインスパイアされて曲ができる事があると思うんだよね。新しいキーボードを買って色々な音色を試してみたり、新しいサンプリングCDを買って色々なループを聴いてみたり...新しい発見があると、それに刺激されて曲が出来たりする事がね。彼って、そういうタイプなんじゃないかなと思う。そう...何かの助けを借りないと、一から何かを創造することは難しい(あるいは、難しくなっちゃった)人。つまり鼻歌とか、ギター1本ピアノ1台で作曲できる「クリエーター」ではない。いや、昔は違ったかも知れないけど、根っからの「機材ジャンキー」(←私の想像)が災いしたのかも知れん。
曲を作らねばならない...今使っている機材は飽きて来て、何も刺激を与えてくれない...じゃぁ新しい機材を...たまには気分転換を...いつぞや何かのテレビ番組で目撃した、日本や海外で数カ所はあるという彼のプライベートスタジオの「機材含めて数十億円はかかっている」という半端でない数字が、それを物語ってるような気がしてならないんだよね。でもそれと、私が1万円くらいのApple LoopのCD買って、使えそうな所をホイホイ組み合わせて、ちょこちょこっといじって「はい、オリジナルのできあがり」ちゅうのと、どこが違うというのだろう。彼の場合は、かけた(かけざるを得なかった?)金額が、私と4〜5桁違うだけのような気がしてならないよ。そのへんの金銭感覚が麻痺してしまってたのは事実だろうけど、彼の泥沼のような苦悩がね、何かこう...解るような気がするな。
ん?「TM NETWORK」や「globe」なんぞろくに聴いた事がない人間が何を言うか?...ごもっともでございます、はい。全然あさっての方を向いた、全くの的外れな妄想かも知れない事は否定しませんよ。まぁでも、最終的には犯した罪は当然償うとして(あ、まだ容疑者だったな)何年先でも良いから槇原敬之(個人的には、八分音符の魔術師だと勝手に思ってたりする)みたいに見事にカムバックして欲しいと思うワケですよ、同じ戌年生まれとしては。んで原点に返って、その手の音楽が好きな人に再び良い音楽を提供してほしいもんだなぁ。でも多分、私ぁ興味がないから、これからも聴かないと思うけど...って「おい、本気で励ます気があるのか!」っていうツッコミはナシで行きましょう。
私が iTunes Storeで「音楽配信」の恩恵を享受できるようになる前は、何かの時に聴いて気に入った曲はCDを買うか、借りるしかなかった。その中の1枚がこれ。
Can You Celebrate?...失礼ながら安室奈美恵はどうでも良かったんだが(でも、最近は何かスゴそうだな)明らかに英語がネイティブな人の女性コーラスがカッコ良くてさ。そう、発声っていうか、声質っていうか、声帯そのものの構造が黄色人種とは全然違うと思うコーラス。たぶん黒人で、たぶん全員BWHが全部1m位の体型かな?(←全く根拠無し)。解ったような解らないような構成の曲だけど、何かスンゲェ〜カッコ良い曲だな〜と思って買ったもの。この曲聴いた時は「さすが、俺のタメミュージシャンだよ」と思ったもんさ(?)