
あんまり暑いんで、台中の山の方に行ってきました。
さすがに山の上の方は涼しいんですけれど、その分湿度が高くってねぇ。
このあたりはそんな気候を利用して、コーヒーとお茶の名産地なんだそうです。
石垣を積んだお茶畑とか、なかなかお洒落ですね。
椰子の木(正確には椰子じゃなくて覚醒効果のある実がなるやつです)が適度に日光を遮って、玉露状態。
んまいお茶が採れるわけです。

途中、名産のお茶とかコーヒーを振る舞うお洒落なお店に立ち寄って、そこのお庭を散歩しました。

なかなか素敵なビオトープガーデン状態でしたね。

これは、カノコガ。
日本にも同じのがいますね。
鳥に狙われないように、ハチの擬態をしてるんですよ。

同行してた人が、木登りトカゲを捕まえてくれたんで、アップを撮ったあと放してやったんですが、なかなか気が強くて、ガンとばされちゃいました。
喉をふくらませて、威嚇のポーズです。

途中スコールに見舞われながらそこからさらに山道を登って行くと、崖から落石がゴロゴロ落ちていてなかなかのスリルを味わうはめに。
で、やっとついたのがここ。
滝で有名な渓谷なんですが、僕がおもしろかったのはこっちの川底の岩盤。
一枚岩になってるんですが、よく見ると......。

膨大な量の貝の化石が!
ホタテ貝や赤貝によく似たのがどっさり入ってました。
台湾ではここが唯一と言っても良いくらいの化石の産出ポイントなんだそうです。
このところ毎日のように山の方はでっかい入道雲が湧いてるねぇ、なんて思って眺めてたんですが、やっぱりその真下はカミナリゴロゴロ雨ザアザア。
早々に退散することにしました。

ほんの少し山を下りただけで、そこは全く雨の気配もありませんでした。
いやぁ、地形と季節風の影響だとわかっていても、やっぱり実際に体験するとおもしろいもんです。
で、このあたりは、台中の平野部。
すでに最初の稲刈りを済ませたところもかなりありました。
さすが熱帯。
もうあと1回は収穫するんだそうです。

ところで、台中の名産品というと、かつてはサトウキビだったんですが、今では採算が取れないと言うことであんまり作られなくなってしまったんだそうです。
この列車は、殷賑を極めた頃の遺物。
今はもう無い台糖という会社の引き込み線に残されている、サトウキビ列車だそうですよ。
観光用として、週末は人を乗せてるんだそうです。

でね、今の名産は、このハス。
つまりレンコンなんだそうです。
夕日を浴びて、何ともニルバーナじゃござんせんか?

長くなっちまいやしたが、最後はやっぱりお気に入りの客家料理。
これ、なんだと思います?
なんと、冬瓜なんですよ。
そう、トウガン。
1m近くもあるんです。
通訳の子に聞いたら、こっちのはこれが普通だって言うんで、またまたビックリ。
<所変われば品変わる>ですねぇ。