表参道ヒルズの内覧会に行ってきましたよ。

表参道のケヤキ並木下は、原宿駅側から表参道駅側まで、ビッシリ人で埋まっていました。
けれど、人の流れはそれほど悪くもなく、そんなに待たされずに中にはいることが出来ました。

道路に面した建物脇には、深さ2cmぐらいの水路が造られてましたね。
これなら、早朝とか、小鳥たちの水浴び場になりそうです。
トンボは、無理だろうなぁ。
ここだったら、東京でよく見かける、出来た当初だけ水が流されて、数年後にはランニングコスト削減なのかひからびた水路や池の跡ばかりが殺伐と目立つ、そんな親水型施設みたいなことはないだろうと。
カラスが大挙して水浴びし始めたら、どうするかはわかりませんがね。
ずっと水を流し続けて欲しいものです。
そろそろ中に入ってみましょうか。

内部は、三角形にたたまれた螺旋階段状の廊下で、ゆったりと店を見ながら上下できる構造です。
表参道のなだらかな坂道が、そのまま内部にも延長された感じ。
もちろん急ぐときは、エレベーターやエスカレーターも使えるようになっています。
中に並んでいるお店は、いずれもファッションやらジュエリー系が中心でした。
かつての、安くて手狭な空間にひしめいていた、想像力のパワーたちの行き場が、どこにも残されていないのが、寂しく感じられました。
もちろん、同潤館ブロックにはアートスペースもありますが、以前のような手軽さで、個展なんかを開く訳には行きそうにありません。
仕方のないことなんでしょうけどねぇ。

案内図でもわかりますが、部分的に屋上緑化はされています。
が、一般公開はしていないとのこと。
せっかくのまとまった量の緑に、ふれることも出来ないとは、そういうところは意外に遅れて居るんですね。
と、言うより、サントリーホールの上みたいなアプローチは、あっさり切り捨てられちゃったのかも知れません。

一カ所だけ、同潤館の面影を再現したブロックへと繋がる通路にこんな植栽がありました。
アベリアとヒサカキだけの植栽。
帰ってからパンフレットで見ると、立ち入り禁止になっている屋上の緑化も似たり寄ったりでした。
ガッカリ。
それでも、ヒサカキの黒い実は、メジロなんかも大好きだし、四季咲き性の強いアベリアにはアゲハの仲間やハチたちもやってくるでしょう。
明治神宮の森に隣接したエリアな割には、生き物たちへの配慮は意外にあっさりという印象でした。