気ままニュース162

近所の駐車場でひなたぼっこしていた、ツマグロヒョウモン。
よく見ると、鳥に羽を食いちぎられたあとがあります。
ツマグロヒョウモンの雌は同じような模様のカバマダラに擬態していると言われています。
カバマダラの仲間は体に毒を蓄えていて、これをうっかり食べた鳥はひどい吐き気におそわれ、二度と手を出さなくなるんだそうです。
羮に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)
でもねぇ、この頃急に分布を拡げたツマグロヒョウモン。今年あたりは杉並区阿佐谷にある僕の住みか周辺でも大発生してますが、鳥たちはおろか、僕だって、ご本家のカバマダラなんて見たことないんですよね。
なので、とてもじゃないけど、擬態が功を奏してるとは思えないんですよ。
で、注意してみてると、やっぱり!

羽をかじられてるじゃありませんか。
鳥につつかれた場所をよく見ておいてくださいね。
こっちでは雄もやられてました。
もっとも、雄の方はカバマダラに擬態してるわけじゃないので、無理もないんですが。
かじられてない、綺麗な雄の羽はこんな感じです。
後ろ羽のふちに黒い模様があるので、他のヒョウモンチョウの仲間と見分けられるんだそうです。
ヒョウモンチョウの仲間はわが国には20種ほどみられますが、この仲間は寒帯系の種が多く、熱帯系の種は少ししかありません。

ミドリヒョウモンの雌かな。サラシナショウマにミツを吸いに来てました。
北岳の登山口にある広河原山荘脇で。

フジアザミのミツを吸う
ウラギンヒョウモン
川原に来ていた子も、やっぱり鳥に狙われてました。
さて、ここからが本題です。
今までに出てきた、羽をつつかれた蝶たちをもう一度よく見てくださいな。
羽にある点々模様を狙われてるんですが、わかるかなぁ?
それと、点々模様は胴体から離れた所にたくさんあるってこと。

こっちのショットの方が、目玉模様をつつかれてるのがよくわかるかもね。
長くなるので続きはまたあとでね。
次回はもっとでっかい目玉模様の子たちも紹介して、攻撃と目斑の関係に迫ります。