「女心とうわの空」
普通、「女心と.....」と来れば「秋の空」なんだけれど、この季節になるとついつい大学時代のクラブの後輩(オーボエを吹いてたんだけどね)の迷言を思い出す。
まぁ、彼はいわゆる天然系キャラで、他にも数々の迷言を残していたりするのだが、今日はそっちがメインではないので。
A(^_^;
昨日、久しぶりに新宿御苑に行ってきたんだけれど、アブラゼミとツクツクボウシが鳴いていて、キンモクセイが満開の下、ツルボが咲き誇っている。
なんと言うことでしょう。>加藤みどり風に
8月を天下にがなり立てるアブラゼミ、夏の終わりを締めくくる9月上旬のツクツクボウシと秋へのバトンタッチを知らせるツルボの花。
そしていよいよ10月のキンモクセイの香りが、ロマンティックな秋の到来を告げるってな段取りでしょ?普通なら。
ついでながら、この木は何だかわかりますか?
モクセイです。一枝だけ枝変わりしてキンモクセイになってますね。
御苑には他に、
ヒイラギモクセイやもっと後に花を着ける
ギンモクセイもありますね。
でも、僕が一番好きな香りは、冬の初めに咲くヒイラギの凛と引き締まった香り。
それにしても、変わりやすい秋の空とは言うけれど、今年は前年に輪を掛けて
生物季節がぐちゃぐちゃになってるねぇ。
生物季節と言われても、ピンと来ないかも知れないので、一応卑近な例を挙げてみると、桜の開花、ホタル、紅葉が御三家かなぁ。
あとは、ツバメとかウグイスの初鳴きとか。
花鳥風月の花と鳥がメインって所になるのかな。
んで、そんな情報の老舗?と言えばやっぱり気象庁。
生物季節観測の情報が一覧できるページもある。
気候がわりと安定していた時期なら
理科年表も使えないことも無いのだけれど、異常気象とか言われ続けてかれこれ30年ぐらいになる今日この頃、例年通りなんて言葉が意味をなさないので、やっぱり実際に見て歩くのが一番。
生物ごとに日照条件や日長、気温、雨量などなどに対する反応の仕方が違うので、これまでにない気候変動があると、生き物たちの相互関係がどう変わっていくのかは予測がつきません。
ほんの数年前までは、台湾でしか見たことの無かったクロマダラソテツシジミ、2009年には東京、千葉、神奈川、静岡でも確認されてるんですね。
http://nisikubota.exblog.jp/12547701/
それにしても、この2010年は暑さ寒さもともに記録更新してしまった年になりましたねぇ。
冬には記録破りの大雪。
夏には同じく、30年ぶりの記録更新と来てる。
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大雪の原因、北極発の寒波 「30年に一度の異常気象」
2010年3月18日9時4分
http://www.asahi.com/eco/TKY201003140309.html

この冬、米国東部や欧州、中国、韓国など、北半球のほぼ全域が強い寒気に包まれた。たびたび大雪に見舞われた米・ワシントンでは2月に積雪量が約141センチとなり、過去最高だった1898〜99年の約138センチを上回った。温暖な気候で知られるフロリダ州オーランドでは1月に零下4.4度を記録。欧州では異常低温による凍死者が続出し、韓国・ソウルでは1月に1937年の観測開始以来、最高となる約26センチの積雪を記録した。
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今年の猛暑、「30年に一度の異常気象」 気象庁が見解
http://www.asahi.com/national/update/0903/TKY201009030466.html
2010年9月3日20時11分
この夏の記録的な猛暑について、気象庁の異常気象分析検討会は3日、「30年に一度の異常気象」との見解を発表した。日本付近を流れる偏西風の蛇行や今春まで続いたエルニーニョ現象が主な原因という。今後も9月末まで平年より気温が高い状態が続く可能性があるとの見通しを示した。
検討会によると、この夏は梅雨明け後に日本付近の上空を流れる偏西風が北側に大きく蛇行し、太平洋高気圧と大陸からのチベット高気圧の勢力が強まった。さらに、南米ペルー沖で春まで続いたエルニーニョ現象と今夏に新たに起きたラニーニャ現象の影響が重なって、北半球の中緯度地域の空気が暖められたことが記録的な気温の上昇をもたらしたという。
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かと思えば、「アメリカ物理学会(APS)の重鎮Harold Lewisが、APSや多くの研究機関が莫大な研究費目当てにCO2温暖化説支持を続けていることに抗議。APSに辞表を提出。 」なんてニュースも飛び出す昨今。
http://thegwpf.org/ipcc-news/1670-hal-lewis-my-resignation-from-the-american-physical-society.html
これまでのCO2増加に基づく一連の騒ぎはいったい何だったんでしょうか?
データーが改ざんされていたとしても、この10年間以上の間、世界中の人が追試験もしなければ、疑問のカケラも抱かなかったなんて話しも、にわかには信じがたい。
裏に何かあるのかもね。
とはいうものの、考えてみれば、縄文海進の頃よりは遥かに涼しい気候な訳ですから、温暖化の原因がすべて人間のもたらした物に起因すると考えるのも、一種のおごりなのかも知れません。
が、これまで起こった気候変動は実在し続けているので、原因は他にあったと言うことになりますかね。
いずれにしても、太陽の活動が100年ぶりの不活発期に入っていることから、今後寒冷期に入る可能性も指摘されています。
今後の生き物たちの動向、いったい何が起こるのか目が離せませんね。