筆無精の僕は、いつも「残暑見舞い」をほんの数枚出すのがやっと。
それさえも、じつはできる限りしたくなかったり。
できれば口答の挨拶やメールで済ませてしまう。
えぇ、よくよく不義理な人間なんです。
なので、この歳になるまで、暑中見舞いっていつからいつの期間の間に出すものか良くわかっていなかった。
そりゃぁまぁね、立秋(8月8日頃)より後じゃぁ残暑見舞いになっちゃうぐらいのことは知ってる。
一度、何をとち狂ったのか早々と暑中見舞いを印刷したことがあったのだけれど、宛名書きが遅々として進まず、半分以上の暑中見舞いに「残」の文字を書き足して「残暑中見舞い」なんてタイトルで出したことがあった。
もうね、失礼千万も甚だしいよね。
そんな僕でも、笑って許してくれる人だけが現在の交友関係として残っている。
有り難いことです。
そんな風なので、つるんでどこかに呑みに行くというのでもない。
かといって疎遠というでもなく、中にはかれこれ30年以上にもなる付き合い?の友人なんかだっている。
で、僕自身は
淡交を気取ってるつもりだったりなんかして、至極いい気なものなのだ。
まぁ、実際にはあきれられてるだけなんだと思う。
貧乏自慢なんてのならまだ聞いたこともあるけれど、筆無精自慢ってのはどうだろうねぇ?
兎に角、そんなこんなで、この頃はもっぱらWEB上での時候の挨拶だけにしている。
アクセス数もムダに増えないよう、こうしてつまらない話題をたまにアップするだけにして。
誠に地球に優しいのだ。>ホントか?
この手紙が届くころには
ここにいないかもしれない
ひとところにじっとしてると
よけいなことも心配で
会いたくなるから
昔にかりた本の中の
いちばん気に入った言葉を
おわりのところに書いておいた
あなたも好きになるように
遠く離れたこの街で
あなたのことは知りたいけど
思い出すと涙が出るから
返事はいらない
返事はいらない
荒井由実
ところで、「暑中」に出すから、暑中見舞いんだね。
って、当たり前なんだろうけどさっき知った。
>7月16日〜立秋(8月8日頃)に出すのが「
暑中お見舞い」。
>
暑中(しょちゅう)とは、一年で最も暑さが厳しいとされる時期のこと。暦の上では夏の土用(立秋の前日までの約18日間)を暑中という
じゃぁ、土用って何よ?
土用波とか夏以外にも土用はあるとか子どもの頃聞いたような気はするんだが、何せ上の空。
しゃぁないので調べてみる。
土用
立春、立夏、立秋、立冬、の前十八日間をいいこの期間中土を動かしたり、土木工事に着手する事、などは凶。但し春の土用は、巳・午・酉の日、夏の土用は卯辰・申の日、秋の土用は未・酉・亥の日冬の土用は寅・卯・巳の日は間日として障りない。
二十四節季とか
六曜とか
選日なんて言う、日本の暦から来てたんだねぇ。
日めくりに書いてあった仏滅ぐらいはわかるにしても、赤口ってなんだろうって子どもの頃からのギモンだったんだっけ。
婆さんに聞いたけど、良くわからずじまいだったのだ。
六曜の吉凶
赤口(しゃっこう)
陰陽道でいう凶日の一つ。正午だけが吉で、朝晩は凶。特に祝い事は大凶。
ふぅ〜ん。
.....また、話がそれた。
そんなこんなで、よく手紙を出しそびれる。
数年前のちょっとした交通事故で、何となくペンが握りにくいのも原因の一つと言えば一つだけれど、やはり筆無精というパーソナリティー?に因るところが大きい。
A(^_^;
というわけで、沖縄便りはもう少し後で。
リンドウの花のように青い羽
をつけたシルクハットをかぶったあの
田舎の少年あのあかはら
あのてぐすの糸あの浮きの
あなたの耳飾りのような軽さ
雑魚を柳の枝で目ざしにして
ぶらさげてお客の方を見つめている
にげた奴を夢みている
この手紙はもうあなたへは出さない
キャサリン
西脇順三郎