先日の続きです。

ホテルのカーテンを開けると、朝日に浮かぶ八ヶ岳が!
雪化粧の山って、やっぱり綺麗ですねぇ。

で、まずはビオトープガーデンのチェックから。
トリケラトプスの庭と、僕は勝手に呼んだりしてるんだけど、雪が積もったら流木がいっそう恐竜臭い風情をおびてきたように思う。
どう?
そんなこと無い?
A(^_^;

佐久平のあたりは、雪無しでー15度にもなるって言うんで、無事に冬が越せるか心配な植物もあったんだよね。
地元の花屋さんからの情報に寄れば、ハボタンはぎりぎりセーフって事だったんだけれど、こうやって雪の中から顔を出してるのを見ると、案外大丈夫そうと言うよりは、けっこうイイ感じ。
そんな気がする。
ってか、なかなかカワイイよね。

竜の髭の野生種にあたるジャノヒゲは、もっと温かいエリアの植物。
そう、関東地方とかの林みたいに、シイノキやカシノキがメインの林床に生えてるもの。
だから、ミズナラやブナが普通のこのあたりでは、ちょっとした賭だったんだよね。
でも見て見てっ!
この子の体温で、雪が溶かされてるんだよ。
元気いっぱいじゃん!

建物の影で雪が少なかった所なんか、もうこんなに溶けちゃってる。
ライムグリーンのセキショウと、ベアグラス、そして錦テイカカズラ。

と、まぁ、ひとまず安心したので、近くをお散歩と洒落こむ。
雪の中もタンポポも、逞しいね。

コウヤワラビの穂と後ろの枯れ草が、何とも不思議なオブジェと化していた。

せせらぎの落ち葉も、針状結晶に捉えられていたけれど、やっぱり発酵の熱のせいなのかそこだけは氷に閉ざされないで居た。
枯れた葉とはいえ、微生物の営みも馬鹿に出来ない熱を発するものなんだねぇ。

四十雀の声を肩越しに聞きながら、なおも流れを見つめていると、かすかに空の色が映り込んでいるのに気がついた。
知らぬ間にまた、雲が晴れたのだった。

体を伸ばして見はるかせば、ほら!
むこうに浅間山が。
そして、この日は日暮れまで、螢の棲む環境を訪ねてさまよい歩いたのだった。
なまじ好きで始めた仕事なので、9時から5時までなんて訳には最初から行くわけ無いのだよね。
でも、少しは体をいたわらないといかんかなと、さすがに思いましたよ。
なんだかんだ言っても、冬の寒さは、知らぬ間に体力を奪うものなんだねぇ。
山が
山が遠くから
人の心をとりこにする。
人がその心を
さがしにゆく。
つまり
身体ごととりこになる。
吉野弘