いつもならオオヨシキリが鳴いていそうな場所で、
やかましい声が聞こえてきました。
もしかして、ガビチョウ?
声の主を探がすと、いました、いました。
春先に聞こえてくる囀りが混ざっているので間違いありません。
井野川で初認です。
サッ、と飛び去り目の前に下りてきました。
とうとう、井野川にもやって来ました。
自然分布地は中国南部、台湾、香港などです。
体長は22〜25cm、ムクドリほどの大きさです。
愛玩用として輸入された飼い鳥が、逃げ出したか、
飼い主が手放したかで野生化したということです。
初めてこの声を聞いたのは5,6年前。
吉井町へチョウを探しに行った時です。
繁殖期で、とても綺麗な声でさえずっていましたが、
今まで聞いたことがない鳥で、しばらくの間は謎でした。
最近は高崎観音山丘陵など、あちこちから聞こえてきます。
生息地がどんどん増えると、在来鳥類が脅かされることもあるとか。
そのため、外来生物法で特定外来生物に指定されています。
これらの生き物により被害が出た場合、
または可能性のある場合は防除できるというのです。
勝手によその国から連れてこられ、勝手に捨てられ、
ガビチョウは嫌われものになりつつあります。
何て人間は身勝手なのでしょうか。