6月25日、義母の三回忌のときのことです。
11時からの法要がもうすぐ始まろうとしているのに、次男夫婦の姿がありません。
何かあったのかな。
私たちが10時少し前に家をでるとき、お嫁さんと4歳になる孫に会いました。
しかし喪服を着ていません。
二人で車に乗ったかと思うと「行って来ま〜す」と元気に手を振って出てゆきました。
急に必要なものが出て近くのスーパーにでも買いに行ったのでしょう。
しかし、待っても待っても寺にはやってきません。
今までは親戚の人たちにお茶を出すのを手伝ってくれたのに。
いったいどうしたの。
心配になって携帯に電話をしてみました。
するといつものように「こんにちわ」と元気で明るい声がします。
事故とかではなかったようでひと安心。
「どう、もうすぐ来られる」
「えぇ、どこへですか」
忘れていたことを思い出した様子もなく、私は唖然としました。
「どこって、お寺よ。おばあさんの法事でしょう」
「ええ、そうなんですか。聞いていないんですけど」
ますます驚きました。
ピンクの服を着た孫を連れて車で出かけたとき、
「どこへ行くの」と聞いていれば、こんなこともなかったのに。
でもまさか、法事のことを知らなかったなんて、想像もつきませんでした。
息子は仕事に行き、孫は土曜保育に行ったとか。
それでも息子と二人なんとか会食の席には付けました。
県外に住む長男と三男はちゃんとやってきたのに、まさか次男に連絡をするのを忘れたとは。
19日の父の日にも一緒に食事をしたばかりです。
よく顔を合わせている割には、話が通じていません。
法事のときには何かとできごとがあります。
こんなことも。