3月15日、成田を経ち直行便のはずがソウルで給油。
やっとウィーンに到着すると、機体のそばに警察の車が止まっています。
タラップを降りた人がひとりその車の方へ連れて行かれました。
放射能の検知器に引っかかったのでしょうか。
私もタラップを降りたところで、びくびくしながら体を一回転。
何も言われずそのまま通過できひと安心。
バスでターミナルへ向かい、入国手続き。
そして到着ロビーへ出た途端、テレビ局のカメラが何台も待ち構えていました。
マイクを持った人がインタビューしてきますが、何も答えずに素通り。
空港の中にあるスーパーマーケットへ行ってミネラルオーターを購入。
そこで女性二人連れの日本人に声を掛けられました。
「これから出発するのですか」
「いえ、今到着したばかりです」
「そうですか。私たちはもう10時間も出発を待っているのです。
あとどの位で飛ぶのか知りたくて・・・」
私たちも帰りの飛行機がどうなるか?
そんな不安を抱えた旅の始まりになりました。