「ごちそうさま、美味しかったですよ」
支払いを済ませようと席を立った男性が言いました。
そんな言葉を掛けるのはどんな人。
カウンターに座っていた私は気になってレジの方を振り返りました。
中堅のサラリーマン風、どことなく気品のある人です。
「前からこの店が気になっていたのですよ。いつからやっているんですか」
「ちょうど2カ月前からですね」と店主。
「蕎麦の好きな人がいるんで今度連れてきますね」と客。
私たちが店に行くときは混雑を避け、1時過ぎにしています。
それでも客は次から次へとやってきて、masaさんは手を休める暇がありません。
それなのに、私たちの話を笑顔で聞いてくれます。
「masaさん、美味しいって言われてよかったね」
「その言葉を聞くと、疲れがいっぺんに取れますよ」
masaさんは満面の笑みを浮かべて言いました。
「俺のそば」高崎市飯塚町738
大きい地図・ルート検索