久しぶりに赤飯を炊きました。
義妹に初孫ができたお祝いです。
回数を重ねるごとに美味しく炊けるようになりました。
「さあ、赤飯を炊こう」と意気込まなくても大丈夫。
だんだん慣れてきました。
この釜は3年前、築40数年の家を解体するとき、母に捨てられそうになりました。
そのときなぜか、私もこの釜で赤飯を炊いてみたいと思ったのです。
だから大事にしまっておきました。
そんなことを思い出して母に話しました。
「いつごろ買ったの」
「これはお父さんが作ったんだよ」
初めて知った事実に驚きました。
父が結婚する前のことです。
終戦後、鋳物工場で働いていました。
物のない時代で、仲間と一緒に作ったそうです。
所帯を持ったら使おうと。
結婚し何度か引っ越しをしています。
その都度、父は自分でこの窯を運んだとか。
そんな大事なものを母は捨てようとしていたなんて・・・
生前、父からもっと話を聞きたかったです。