カッコー、カッコー。
遠くのほうから聞こえてくる。
声がだんだん近づいてきた。
そうだ、自転車に乗って見てこよう。
声がする方向へ向かった。
声が大きくなる。
瞬間、目の前の電線からヒラヒラとむこうへ飛び去った。
また自転車で追ってみたが、姿を見失う。
これ以上は無理だろう。
しかたなく、戻ることに。
自宅に近づくと、また声がする。
どうやら近い。
もう一度鳴いた。
なんと玄関脇の電線に止まっているではないか。
もし、家で待っていたら会いにきてくれたのだろうか。
今日は私の誕生日。
朝一番のプレゼントである。