「エリーゼのために」を弾き終えると、
先生は「だいぶなめらかに弾けるようになったわね」と言ってくれました。
そんな褒め言葉に弱いです。
そして、今日からペダルの練習。
ピアノの音を出した次の瞬間、ペダルを踏むというのです。
まず、指1本でド・ミ・ソ・・・と適当に弾き、
鍵盤を押した次の瞬間、ペダルを踏む練習をしました。
その間のタイミングが難しいです。
何分の何秒というタイミングでしょう。
「そうそう、その調子。いいわよ」
と先生は言います。何度か繰り返し、だんだん分かってきました。
そしていよいよ、「エリーゼのために」を弾きながらペダルを踏む練習です。
今までに経験したことのない動作です。
手と足がバラバラ。
そのうえ、せっかく弾けるようになったのにメロディもとぎれとぎれ。
家に帰って練習をしていると、母は言いました。
「今日はピアノのお稽古に行ってきたのでしょう。だんだん下手になっているみたいね」
確かにそのとおり。ペダルを踏むタイミングがなかなか掴めないのです。
先生が、そのうち慣れるわよ、と言ってくれたのを信じて練習します。