「第3回星見亭ホームコンサート(退職記念コンサート)」
ホームコンサート
朝から降っていた雨も昼過ぎには上がり、
開場時間が近づくころは春の日差しが戻ってきました。
開演1時間前に演奏者、グルチンさんご夫妻が到着。
用意した台を見て「これ作ったのですか?」と驚いていました。
作ってくれた友達に感謝です。
台を置く位置を確認し、いよいよリハーサル。
見覚えのある椅子も置かれました。
私とさかえさんは台所にいました。
チェロの弦が響いた瞬間、私たちは顔を見合わせ、
お互いの手が止まり同じ気持になったようです。
なんて切ない音色。そしてメロディー。乾いた心が潤うようでした。
開演の3時には21名すべてのお客様が揃い、
私たちスタッフ6名、総勢27名が彼の演奏に耳を傾けました。
★演奏曲目★
第一部
E.エルダー・・・「愛のあいさつ」
アイルランド民謡・・・「ロンドンデリーの歌」
カタロニア民謡・・・「鳥の歌」
日本の四季メドレー
「早春賦」〜「夏は来ぬ」〜「紅葉」〜「冬の夜」〜「春が来た」
チャイコフスキー・・・「感傷的なワルツ」
A・ルビンシュテン・・・「メロディ」
R・グりエール・・・「ワルツ」
第二部
M・グリンカ 夜想曲「別れ」
A.グラズノフ 「スペイン風セレナーデ」
S.ラフマニノフ 「ヴォカリーズ」
G.ビゼー(ブリュース・スタルク編曲)歌劇「カルメン」より「ハバネーラ」
第三部
お楽しみコーナー
★ ★ ★ ★ ★ ★
退職記念コンサートを思いつき、誰に演奏をお願いするか悩みました。
まるっきり当てがなかったのです。
そんなとき、誰かを紹介して欲しくて渡辺さん宅を訪ねました。
私が所属する合唱団の団長夫妻で、もう20年以上もお付き合いしている人です。
しかし、残念ながら適当な人がいないとのことでした。
「正月だからお酒でも飲んでいかないかい」
団長さんは帰ろうとする私たちにそう言いました。
いちじんさんと顔を見合わせ、ニコッ!
車で来ていることも忘れ、すっかりその気になりました。
話題は次からと変わり、私がピアノの先生を探していると言うと、
団長の奥さん、寛子さんが、第九のピアノ伴奏をしているユリアさんのことに触れました。
そんなとき、寛子さんが思い立ったように言いました。
「コンサートにグルチンさんを呼んだら」
ユリアさんのご主人が群響のチェリストだったのです。
それからは話がトントン拍子に進み、今日を迎えられました。
遠慮しないでお酒をいただいたのがこの日を迎えるきっかけだったのです。
★ ★ ★ ★ ★ ★
終了後近くのレストランへ移動しグルチンさんご夫妻を囲んでの懇親会。
懇親会に出られなかったスタッフからのメールです。
★★★
先日はお疲れさまでした。またすばらしい音楽を聴かせて頂き、ありがとうございました。
それにしても生のチェロ演奏、よかったですねぇー 感動しました!
チェロの音色はまさに人間のうめき声のようで、魂を揺さぶられるなにかがありますよね。
個人的には「鳥の歌」と「ラフマニノフ」と「カルメン」がよかったです。
3年前に聴いたブルックナー第8の3楽章の引きずるような歌わせ方も感心したのですが、
今回も同様で、グルチンさんのファンになりそうです。
★★★