「レジェンド・オブ・ゾロ/マーティン・キャンベル;2005年アメリカ映画」
映画
前作と同じスピルバーグ製作、ボンド映画のマーティン・キャンベル監督作品。キャスティングもゾロにアントニオ・バンデラス、その妻エレナにキャサリン・ゼタ・ジョーンズと、いかにも正統な続編といった風情だが、前作にも増して日本の時代劇っぽい作りになっており、伏線の張り方や悪役の設定など、いくらなんでもそれはないだろう、とツッコミ入れたくなるくらいルーティンワークの匂いが強い。安心して見られることもけっこうだが、あまりに定石どおりの作り方では肝心の「次にどうなる」というわくわく感が不足してしまう。そのあたりまでが日本のテレビ時代劇に似てしまった、というのは言いすぎか。
冒頭の櫓の上での剣戟シーンなどのように、体を張ったアクションシーンも健在ではあるが、今回は火災や爆発炎上シーンにCGを多用しており、ラストの暴走列車の上でのアクションシーンでも、今の映画には珍しいくらい合成が目立ってちょっと興ざめだった。・・・
★★★

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