本日の日付(6月2日)に因んで、今回は「C62形蒸気機関車」を取り上げたいと思います。
C62は、戦後の旅客用機関車不足を補うため、当時余剰気味だった貨物用機関車のうちD52の車両ボイラーを転用し改造する事で、昭和23年から翌24年にかけて49両が製造された、我が国最大の旅客用テンダー式蒸気機関車です。
「シロクニ」という通称や、松本零士さんの代表作「銀河鉄道999」に登場した「999号」の牽引機関車のモデルとなった事などでも、広く知られる機関車です。
下の写真は、平成時代初期に北海道の小樽〜ニセコ間で復活運転されていた時の、C62形3号機です。当時まだ子供だった私が、小樽駅のホームで撮ったものです。
個人的には、デフレクターにツバメマークが付いたスーパースターの2号機よりも、やや地味ではありますがこちらの3号機のほうが好きです。
下の写真2枚は、私が所有するNゲージ鉄道模型(KATO製)のC62形3号機です。鉄道模型でも、2号機ではなく3号機のほうを買いました。
その美しさから貴婦人とも称されるC57が「女性」型であるなら、C62は、その大きさ・形・力強さなどから明らかに「男性」型といえる機関車です。
我が国の “鉄道の王者” に相応しい、とてもカッコイイ大型蒸機です♪
C62形3号機の実機は、車籍を既に抹消されていて本線上を走行出来る状態でこそありませんが、今もJR北海道の苗穂工場敷地内で大切に保存されており、苗穂工場一般公開の日には、他の動力車に連結されて工場敷地内の引き込み線を走る事もあるくらいなので、自走は出来ないものの保存状態はかなり良好なようです。
JR東日本が群馬県の公園に保存されていたC61を動態復元する際、当初JR東日本はこのC62形3号機を復元する事を検討したものの、JR北海道がこの3号機の貸与・譲渡を承諾しなかったためその案は流れた、とも報道されており、こういった事からも、JR北海道としてはこの3号機は今後も手放す事なく大切に保存していくものと思われます。
それがいつの事になるかは分りませんが、C62形3号機がもう一度復元されて本線上を自走する事を、強く期待します!

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