京都に滞在していた頃、
京阪鴨東線及び京阪本線にある丸太町駅、三条駅、四条駅、五条駅、七条駅等の駅は、日頃からよく利用していました。
当時は
男山山上駅(京阪鋼索線)〜丸太町駅(京阪鴨東線)間の通学定期券を持っていたため、両駅間に位置する三条駅、四条駅、五条駅、七条駅はその定期券で途中下車や乗車が可能であったため、例えば京都駅方面に行くときは七条駅で、東山郵便局(区の本局のため土日や祝日でもATMが利用可能)に行くときは五条駅で、四条通や河原町通沿い(四条寄り)の繁華街に行くときは四条駅で、河原町通沿い(三条寄り)の繁華街や御池通の地下街に行くときは三条駅で、それぞれよく降りていました。
ところで、これらの駅のうち丸太町駅、四条駅、五条駅の3駅は、実は全く同名の駅が、京阪本線と平行して西側を走っている地下鉄烏丸線にも存在します。
同名の駅であるにも関わらず、京阪線は川端通の地下を、烏丸線は烏丸通の地下をそれぞれ走っているため、京阪線と烏丸線の同一駅名の各駅間は一応歩ける距離ではあるものの(およそ1q)、だからといって同一駅扱いできる程近い距離にある訳でもありません。実際、運賃上も別駅扱いとなっており、乗り換え駅ともなってはいません。
私は、普段は京阪を利用していたため、これらの駅名を言われるとまず京阪の駅の方を連想してしまうのですが、私とは逆に、普段京阪を使うことはほとんどなく専ら地下鉄の方を利用している、という人たちも当然沢山いるはずですから、京都市民の前でこれらの駅名を言うときは、「京阪の」もしくは「地下鉄の」と前置きして言わないと混乱が生じることがあります。
京都の鉄道事情を全く知らない、初めて京都を訪れる人とこれらの駅で待ち合わせをするときなども、当然「京阪の」もしくは「地下鉄の」と前置きして言わないと、擦れ違いが生じる結果となるので要注意です。
路線としては京阪よりも地下鉄の方が新しいわけですから、地下鉄の駅を建設したときに、京阪線の駅と区別するために「烏丸五条」などとすべきだったと思います。
駅名を付けるのがあまりにも安易過ぎたといえるでしょう。
また、京阪本線の三条駅は、俗に「京阪三条」と言われますが、これに対して地下鉄東西線には「三条京阪」という駅があり、駅名の一部がそれぞれ逆になっているため、この両駅の名もかなりややこしいと言えなくはないですが、幸いにしてこの両駅は同一駅扱いなので、それ程混乱が生じているわけではありません。
ところで、実は私の暮らす札幌にも、「○条」という名の駅が複数存在しています。
いずれも地下鉄の駅ですが、例えば南北線には北34条駅、北24条駅、北18条駅、北12条駅があり、東豊線には北13条東駅があります。
また、○丁目という駅も多数存在し、東西線には西28丁目駅、西18丁目駅、西11丁目駅、南郷7丁目駅、南郷13丁目駅、南郷18丁目駅といった駅があります。
札幌の場合は、京都とは異なり他線に同一名の駅があるわけではないので、わざわざ「地下鉄の」などと前置きしなくても他の駅と混同してしまうようなことはありません。
しかし、○条とか○丁目というように数字の入った駅名がこれだけ多いと、それはそれで逆に混乱することもあります。普段から地下鉄を利用している札幌の市民が混乱することはまずないのですが、初めて札幌を訪れる人がよく混乱するのです。
数字が入る駅名のメリットとしては、その駅の場所が地図上のどこ辺りにあるのかが容易にイメージしやすいことが挙げられますが、デメリットとしては、駅名に個性が無さ過ぎることと、札幌のように数字の入った駅名が同一市内に沢山あると、初めてその路線を利用する人にとってはややこしくて駅名が覚え辛い、といったことが挙げられます。
そのため、札幌で近年建設された路線(東豊線の豊水すすきの〜福住間、東西線の琴似〜宮の沢間)には、○条や○丁目といった名の駅はつくられておりません。

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